たそがれの時間の空気感、
太陽と月のはざま
一日が終わる頃、笑い疲れた
夜が始まる、ここからが本番。
夜行性、私の時間。
太陽に照らされなくとも自分で輝ける。

静寂に包まれた部屋。
眠れない。
寝返りを打つと、ちょっとの音のはずなのに
思いの外大きく響いて少しびびった。
静寂の音を聞きたくなくてイヤホンを耳に入れた。
エアコンに冷やされたイヤホンに、またビクッとした。
お気に入りの曲を流し、目を瞑る。
だんだんとイヤホンが耳に馴染んできた。
聞き慣れた声に安心する。
やっと、眠れそうだ。

別れ際に振り向いて、遠ざかってく君の背中に
「またね、」
と言った。でもなんか君に会えることはもう無い気がして、
「元気でね。」
って付け足した。

形の無いものが、目に見えないとも限らない。
毎日のお弁当や心配してくれるライン。
仕送りや手紙、無言のハグとか、
ちゃんと伝わった。

ジャングルジムのってっぺんから、
周りを見渡す。
玉座に座る王様や、
エベレスト頂上の登山家。
私は何にでもなれた。
ジャングルジムのてっぺんなら。