《紅茶の香り》
保全させていただきます。
いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
最近は書けておらず、本当に申し訳ありません。
落ち着いたらまた書いていきたいと思います。
その時は、どうぞよろしくお願いします。
《愛言葉》
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《友達》
「あの女の子といる時、あなたはすごく楽しそうになさってる。知人と聞いたが、よほど良いご友人なのでしょうな。」
僕は目の前の男性にそう告げられ、会話の返事に躊躇った。
僕は今、一人の少女と同居をしている。
その少女…彼女が闇に魅入られた者の可能性が高いため、同居という形の監視を行っているからだ。
周りには騒ぎにならぬよう、知人という形で話を通している。
確かに、彼女が来てから僕の生活は変わった。
闇の眷属に蹂躙された国を復興させるため、僕は天涯孤独になった身でずっと奮闘してきた。
国政に関わり始めれば、酷い陰謀や泥のような人間関係に巻き込まれて精神も疲弊する。
周りを信用し切れない。そんな日々が続く中、彼女のまっすぐな心は僕の暗闇を少しずつ晴らしていった。
僕は当初、彼女を疑った。なのに、彼女は出会ってすぐから僕を信頼していた。
自らの身を危険に晒しても尚、僕に全てを預けてくれていた。
何より、毎日笑って何気ない話ができる。
僕を守ってくれていた人が生きていた頃の喜びを、僕は再び彼女から与えられた。
友人…友達。
知人、と呼ぶには足らなさ過ぎる。
そこから一歩進めば、それは友人関係なのだろう。
『ええ、本当に良い友人です。』
そう一言返せば済む話のはずなのに、なぜ僕は躊躇っているのだろう。
物凄く、モヤモヤする。
そうじゃない。彼女は、違う。
友達…彼女をその対象に入れたくはないと考えている自分に、気が付いてしまった。
ならば、彼女をどんな関係のカテゴリーに入れたいのか。
いくら悩めど答えが出るはずもなく、会話を途切れさせるわけにもいかないために、僕はこう答えた。
「いえ…友人、ではないですね…」
困り果てた僕を見て、会話の相手である男性は穏やかな笑顔でこちらを見ている。
その笑顔はまるで、見つけられない僕の中の答えに既に辿り着いているような穏やかさだった。
《行かないで》
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《どこまでも続く青い空》
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