ふと、空を見上げた
ずっと地面を見ているよりはマシだと思ったから
どこまでも続く、雲一つない青空
綺麗だった
ずっと見ていたら吸い込まれそうで

いっそ吸い込まれてしまおうか
このまま、空に溶けて

どうしても欲しいものがあるんだ
簡単には手に入らないかもしれないけど
もうすでに誰かのものかもしれないけど
僕には合わないかもしれないけど
でも、どうしても欲しいんだ
こんなわがままな僕のお願い、聞いてくれますか

君が遠くなるのが、怖かった
君が知らない場所に行くのが、寂しかった
君が隣にいないのが、悲しかった
辛くて仕方なくて
その中に、応援してるのもあって
こんなにたくさんの気持ちがあるのに
出てきた言葉は、「まって」の3文字だった

「知らなくていい」なんて言わないでよ
それは僕が決めたいことだから
正直、不安のほうが大きいけど
もっといろんな世界を知ってみたいから
だから、この足を踏み出すことを
どうか許してほしいんだ

もう手に入らないかもしれない
もう目にすることもできないかもしれない
その価値を
その想いを
手放す勇気が
君にはあるか