さよならを言う前に
卒業式。
今日で義務教育が終わる。
みんなともお別れ。
そして、君ともお別れ。
好きだった君と。
笑顔、話し方、髪型、何もかも全部好きだった。
離れたくない。
私を真っ直ぐ見て話してくれたとき嬉しかった。
目が合うだけでにやけちゃうし。
さよならを言う前に伝えるね。
「好きでした。
────さよなら。」
鏡
本当に周りから見たわたしの顔は、こんな感じに写っているのだろうか?
意外と好きだよ。自分の顔。
泣いた直後に見ると、目パンパンで、赤くてすごいブスだなって思うけど、それも含めて好き。
醜いなって思うこともたくさんある。
でも、世界で一つのだけの顔だから。
別に特別かわいいわけでもパーツが整ってるわけでもない。
朝、顔を洗う度に自分の顔を見て少し安心する。
今日も生きてる!って。
だから、鏡見るの結構好き。
いつまでも捨てられないもの
捨てられないもの、なんだろう。
私は結構もったいない精神で生きているから、友達からもらった手紙とか、好きな人からもらったお菓子の箱とか…
絶対に必要ないはずなのに捨てられずにいる。
だからものが多くて、断捨離ができない。
たぶんだけど、もし、彼氏ができて、たくさんプレゼントをもらって別れて、また新しい彼氏ができたとき、言われるんだろうな。
元カレのプレゼントなんで持ってるの?
って、思い出だから捨てられない。
いっそ、その彼氏に捨ててもらわないと多分無理だろうな。
喧嘩して別れたとかなら捨てられると思うけど、円満な別れ方をしたら無理だ。
最低なんだろうけど、できないかな。
人からもらったものは捨てられないな。
これが私のいつまでも捨てられないもの。
誇らしさ
私はたぶん自分のことを誇らしいと思ったことがない。
「誇らしさ」というお題がきて最初に思い浮かんだのは?だったから。
誇らしさ=自慢できることらしいけど自慢できることなんかない。
どちらかと言えば私は謙虚な人間だから、他人の意見に合わせることが多い。
自慢…
足が早いわけでも、すごい頭がいいわけでもない。
足の早さは平均くらいだし、学力も平均。
特別顔がいいわけでもない。
運動神経も普通だ。
ピアノ、スイミング、習字、、、
習ってたからできるけど、ずば抜けてできるわけではない。
なんだろう。
誇れるものは。
今のところ、高校に入学して、4月から始めた部活は一回も休んでない。
それくらいかな?
夜の海
ザザァー
波の音が聞こえる。
私以外誰もいない。
そりゃそうだ。
夜だから。今は、20時。
仕事でミスをしたときとか、彼氏と喧嘩したときとかによく来る。
今日も部長に怒られたなぁ。
後輩のミスはお前の責任だ!って。
そんなこと言ったら、私のミスは部長のミスじゃんか!
そんなことは言えないけど、夜の海は静かで疲れた私の心を癒してくれる。
よし、帰ってビールでも飲むか。
砂浜にできた私の足跡を、白波が消していく。