6/28/2024, 12:42:50 AM
まだはっきりと生きた色の残る
わたしの体だった部分
灰色の石の床を
ゆっくりと這いつくばりながら
わたしのしらない何処かへ
─溢れるように。
今日までわたしだった一部
今日までわたしじゃなかった一部
飲み下せない水で膨れた頬に
針を刺されるまで
何も言えなかったわたし
何も変えられなかったわたし
何も変えてくれなかったわたし 。
───
『 此処ではない 何処か 』