私が死んだら、どこに行くのかな。
　　天国かな。
　　地獄かな。
　　それとも、死んだらもうどこにも行けないのかな。
　　もしできることなら。
　　虹のかけ橋を渡って、
　　ママに会いにいきたいな。

　　　「しっかりご飯食べるんだよ。」
　　　「親御さんに心配をかけないで。」
　　　「親孝行をいっぱいして。」
　　　「夢を叶えてね。」
　　　「しっかり生きて」
　これが友人から送られてきた、最後のメールだった。

　私の言葉は、
　二度と既読のつかないメッセージになった。

　　　　　とっても上手に絵を描けたよ。
　　　　　落ち着いた色合いの、綺麗な絵。
　　　　　何て名前にしよう？
　　　　　この子に似合う名前は何かしら。
　　　　　…
　　　　　そうだ！
　　　　「秋色」なんてどうかしら。

　　　　君は本当に最低な人だった。
　　　　君には何度も何度もいじめられた。
　　　　大っ嫌いだよ。
　　　　でも、君のそういう所が大好きだったんだ。
　　　　もしも世界が終わるなら、
　　　　最後に一つだけ言わせて。

　　　　君のことが好きでした。
　　　　狂おしいほどに。

　　靴紐ってさ、すぐ解けない？
　　何回硬く結んでもすぐ解けちゃう。
　　靴紐は人間関係に似てると思うんだよね。
　　人間の繋がりなんて、あっという間に解けちゃう。
　　どうしようもないよね。
　　どれだけ探しても見つからないの。
　　誰か私に、一生解けない靴紐の結び方を教えて。