イルミネーション
夜に、暗闇に、
目立って街ゆく人々を釘付けにさせるもの。
イルミネーションは、人の心にある希望や夢の欠片を集めているように見える。
クリスマスが近くになるにつれ増えていく。
サンタさんは、子供たちにプレゼントを渡し回っている。
そのプレゼントを見た子供たちはどんな気持ちだろうか。
目を輝かせて喜ぶだろう。
それと同じ。
だからこそだろうか。
人々の思いの欠片を集めてできる。
だから、私たちは、何年経っても飽きずに目を輝かせて見ることが出来るのではないだろうか。
何でもないフリ
ひとつの歌詞・ひとつのコード
いつも通り考えて綴る
いつも通りネットに上げて、皆の声を聞く。
「最高!」
「神曲またキター!!」
コメントひとつ読むのも楽しい
僕のたったひとつの息抜き。
学校で
わざともの隠されて
黒板に酷いこと書かれて
蹴られて
転ばされて
他にも沢山。
先生に「大丈夫?」
って、可哀想な目で見られながら言うけど助けようともしてくれないくせに僕の気持ちが何かひとつでも分かるのか?
こんな事が毎日ある。
けど僕は、笑顔で乗り切る。
陰口言われても、何でもないフリ。
夜
また最新曲をネットに上げる。
「心に響く…」
「初めてコメントします!とても素敵な曲。学校生活が浮かぶ笑」
コメントを読む。
ん?
2個目のコメントの名前。どこかにいた。
頭に浮かぶ。あいつが。
思い出したくもないが、鼻で笑ってしまう。笑
だが僕は、"何でもないフリ"をする。
「ごめんね」
それは、あなたにとっても相手にとっても嬉しい言葉ですか?
「ごめんね」を「ありがとう」に変えるだけで
私たちの世界が変わるかもしれないよ。
光と闇の狭間で私は目を瞑る。
光の手が私を導いているけれど、闇の手が私を引っ張っている。
これから友達も沢山できるし、推しのライブにも行ける。
影で悪口言われてる、好きな人から避けられてる。
こんな思い一日中考えてます。
そんなのみんな同じだよ。きっと。
嫌な思いしない人なんかこの世界探しても一人も居ないだろう。
心に一つだけでも傷がついているんじゃないかな。
こんな光と闇とで私たちはこれからもずっと戦わなければならないのかもしれないね。
ハァー、
出勤中にふと息を吐いてみた。
今日の気温は、13°
時間は、6時20分
朝の日に照らされた息が白くなっていた。
私の気持ちが一気に晴れる。
待ちに待った、
"冬のはじまり"が来たみたい。