海の底
深い深い海の底。
子どもの頃は、
何があって、どんなところなのかと、
想像を巡らせていた。
地底人とかいるのかな…とか。
見たこともない生物で一杯なのかなとか。
現在。
技術の発展により、
随分と鮮明に海の底が分かるようになった。
確かに技術の発展は素晴らしい。
だが、私の、
夢もロマンも地底人も海の藻屑となり、
消え去った。
paki
君に会いたくて
君に会いたくて、
同じ時間に同じ道を通る。
君に会いたくて、
ゆっくり歩く。
すれ違えただけで、
嬉しくて胸が高鳴る。
どこに住んでいるのかも、
名前も知らない。
ただ会えるだけで良いんだ。
ふさふさなゴールデンレトリバー。
paki
閉ざされた日記
閉ざされた日記の中には、
何が書かれているのだろう。
人には知られたくない、
自分の内面。
気に入らない人への直接言えない不満。
もしかしたら、隠し財産の在りか。
昔の罪…。
閉ざされているのだから、
開けない方がいいよね…
paki
木枯らし
寒い。
北風は辛い。
言葉通り、冬の木の葉を飛ばしまくってる。
そして気がつくと、春風になってる。
あと何回で木枯らしから春風になるのかな。
paki
美しい
私の名前の1文字に「美」が使われている。
まだ、電話での通話が主だった頃、
名前を言う場面で、
使われている漢字を尋ねられる事が多かった。
そして、これが嫌だった。
「美」を「うつくしい」と話すと、
電話の向こうでクスッと笑われる。
今思えば、美術の美とでも言えば良かったな。
何で「美しい」で例えちゃったんだろう。
…確かに笑える。
paki