ススキ
昔、理科のテストで
「春の植物を四つ答えなさい」
と言う問題が出たことがある。
3つは思い浮かんだのだが、
あと1つが出てこない。
色々な場所を思い出して、
あと1個必死に考えた。
その時、家の近所の川と土手が頭に浮かんだ。
「あっ、ススキ生えてた!」
やったとばかりに書き込んだ。
…そうです。ススキは秋です。
そうなんです。
テストは案の定バツだった。
私が見たのは、
ススキによく似た「チガヤ」という
植物らしい。
でも、私の中では、今もススキなのだ。
paki
脳裏
脳裏ーのうり。頭の中。心の中。
なるほど。
脳裏に焼き付くとは、
相当な出来事なのだな。
あるな。そういうの。
いくつかある。
頭の中とか心の中って、
見えないからね。
外見だけでは分からないよね。
見えないと人間知りたくなったりするけど、
何となく探らない方が良い気がするよ。
他人の脳裏はね。
paki
意味がないこと
「これって意味がないですよね?」
会社に入って1ヶ月も経たない人が言った。
意味がないことは、確かにある。
でもその殆どは、
自分自身の行いの中にあると思っている。
自分が関わる前からある事。ましてや、
まだ仕事も覚えていない人の言うことではない。
〝意味がない”と聞くたびに甦る、
ちょっとイラッとする思い出。
paki
あなたとわたし
夫は私より5つ下だ。
今や歳の差なんて感じることは殆どないが、
子どもの頃で考えると、
私が6年生の時、夫は1年生だった。
そう考えると、結構な差だな。
1番衝撃だったのは、修学旅行の話をした時。
夫が中3の修学旅行。
自由行動で行った場所が、
私の職場の近くだった。
そう。私は既に働いていたのだ。
制服を着て観光していたあなたとわたしはすれ違っていたかもしれない…。
想像すると、ちょっと楽しい。
paki
柔らかい雨
「春雨じゃ濡れていこう」
という台詞が好きだ。
春には心の中で5回は言っていると思う。
春雨は…やさしい感じかな。
じゃあ、柔らかい雨は?
柔らかく感じる雨。
その時の自身の感情に寄り添ってくれるような
雨とかかな。
優しかったり、柔らかかったり。
なのに朝の天気予報が雨だと、
憂鬱になったりして、
ちょっと雨に申し訳ない気持ちになった。
paki