過ぎた日を想う…
40歳になるまで、過ぎた日は想わない主義だった。
振り返って何になる?
大した人生ではないけれど、
その時その時をそれなりに頑張って生きてきた。
悔いはない。
…そう思っていた。40歳までは。
何だろう。私だけか?
40歳の声をきいた途端にめちゃくちゃ振り返るようになった。
悔やむと言うよりは、
人生の分かれ道を想うと言うのかな。
”あの時、もし向こうの道を選んでいたら…〝
考え出すと意外と楽しかったり。
人生の引き出しが増えたんだろな。
たまには、開けなくちゃね。
そろそろ、錆び付いて開かなくなるのが出てきそうだし。
paki
最近、星が見えなくなったような気がする。
昔は何気なく空を見上げると、ぱっと北斗七星が見付けられたんだけどなぁ。
住んでる場所か、見上げる時間か、宇宙と地球のもっとスケールの大きなことなのか…
あっ。もしかして老眼…
ええと、今日の水瓶座のラッキーフードは…
ん?ペペロンチーノ?
さっき、夫が食べてたじゃん。
paki
コロナから解放された娘が、今日から登校した。
疲れたのだろう。帰ってくるなり、ゴロンと転がって眠ってしまった。
約2時間後、娘がムクッと起きた。
見ると、今までにないくらいの寝ぐせ。
ショートヘアの短い髪の毛が、ぴょんぴょんと跳ね回っているようだ。
中でも、向かい合うように立っている様子は、
踊りませんか?
とでも言っているようだ。
私の頭の中に
ビリー・ジョエルの
〝AllYouWannaDoIsDance”が流れた。
paki
会いたい友人が1人いる。
高校時代の友人だ。
グレーな中学時代を経て入った高校の同級生。
因みに同性。
彼女と出会って、私の高校時代はなかなか素敵な色に染まった。
中学時代にはありえなかった、
寄り道に長電話。
卒業してからも会えるだろう。
そう思っていた。
卒業して久しぶりに彼女から電話が来た。
私は、高い熱を出し寝ていた。
ちゃんと話が出来なかった。
まあ、またかければいい。
でも、それが最後の電話だった。
2ヶ月後に出した年賀状が戻ってきた。
電話も繋がらなかった。
そういえば、電話の時にボソッといってた。
「家族で海外転勤になるかも」
その後すぐに私も引っ越した。
住所も電話番号も変わった。
たまにふっと思い出す。
どうしているかと。
30年も前のお話。
どこかで巡りあえたら…
お互い素通りするだろね。
どうか元気で…
paki
私は今50歳。
たまに昔を振り返る。
叶うものならもう一度体験したい事がある。
それは、昔働いていた会社。
その会社での何気ない日常。
ごく普通の1日を過ごしてみたい。
あの頃には気がつかなかった大切な日々。
星の数ほどある都会の会社の中から、この会社を選んだ奇跡。
今は亡き社長を筆頭に、良くも悪くも昭和のおじさんたちが生き生きと働いていた懐かしい日々。
どうか願いが叶うなら…
1日だけでいい。
奇跡をもう一度…!
paki