吹き消すのは誰にでもできるのに
再び灯すのは自分にしかできない
湿り冷えきった芯の先
また火を灯せる日は来るのだろうか
折れてばかりの燐寸が終わるより先に
熱を忘れた身が朽ちるより先に
すっかり燃え尽きることは叶うのだろうか


／お題「命が燃え尽きるまで」より

運命の口づけを待つアウローラ


／お題「夜明け前」より

蒸発をしてしまわぬよう蓋をした


／お題「本気の恋」より

黒字より赤字に躍る心とか


／お題「カレンダー」より

在りし日の記憶のせいで空いた穴


／お題「喪失感」より