11/29/2023, 11:27:21 AM
曇る窓、乾いた風と長い影
/お題「冬のはじまり」より
11/28/2023, 11:49:30 AM
たった一文字、ほんのひとつまみの塩のように。それだけで、匙加減を委ねられる。気分ひとつで、終わらせることだってできるのだ。そこには必ず意思があって、「終わる」でも「終わらない」でもない。しかし、どうせお願いをするのなら、否定形はいただけない。言葉ひとつで、気分というものは変わるものだ。
/お題「終わらせないで」より
11/27/2023, 11:44:57 AM
それが、温かいのか、冷たいのか。他人のためなのか、自分のためなのか。そんなことは関係なく成り立ってしまうものなのに、なぜ、そこに普遍的な理想を押しつけてしまうのだろう。なぜ、縋ってしまうのだろう。その存在に気づかなければ、きっと、なくてはならないものだ、なんて思わずに済むだろうに。
/お題「愛情」より
11/26/2023, 12:20:00 PM
ああ、これが燃えるような熱でなくてよかった。このとろ火のような微熱なら、炭にも灰にもならず、簡単に冷めることもないだろう。わずかに染まる頬が夜風に触れたとしても、ちびりちびりと、また杯を酌み交わせばよいのだ。
/お題「微熱」より
11/25/2023, 11:41:01 AM
日の当たるところを歩いていたいけれど、私は日傘を差すし、帽子を被るし、あなたを直接見ようとは思わない。あなたに振り向いてほしいけれど、あなたが見える場所でしか私は息ができないけれど、あなたの隣に行きたいとは思わない。私はただ、自分の影の濃さを見て、水に映るきらめきを見て、あなたの存在を遠くで感じていたいのだ。
/お題「太陽の下で」より