【1件のLINE】
普段自分のスマホはならない
決して友達がいない訳では無い
ただならないだけ…うん
珍しくLINEがきたことを知らせる音が鳴った
すぐさま飛びつき
わくわくしながらスマホを覗く
そこにいたのは公式LINE
【目が覚めると】
目が覚めると見知らぬ部屋にいた
床も壁も天井も真っ白で
消毒液などの匂いがする
私が寝ている場所も白くて
世界から色が無くなったみたい
私に繋がれた透明な糸のようなもの
これは何だろう
不思議な感覚
知っているようで知らない
思い出せない
ここは…どこ
何か物音がして目を向けると
私を見て驚きながらも泣きそうな顔をしている人がいた
貴方は…誰?
知らない人
いや、私は確かにこの人を知っている
私の唯一の大切な人
渡すれちゃいけない
忘れたくない人
他は何も思い出せないのに
貴方だけを覚えている
【七夕】
皆の願いを叶える日
人によって
その年によって変わっていく願い事
今年は願いが叶うだろうか
ちゃんと彦星と織姫は会えたかな
そんな思いを馳せて今年も空を見上げる
天の川なんて生まれてこの方1度も見たことはない
そして今年も全く見えない
それでもきっと雲の上では確かに輝いているはず
皆の願いが叶いますように
【友だちの思い出】
Aさんは「頑張ったね」と言い
Bさんは「頑張りが足りない」と言った
Cさんは「みんな頑張ってる」と言い
Dさんは「自分が1番頑張ってる」と言った
この子達は友だち
類は友を呼ぶとは言うけれど
1つの反応だけを見てもここまで違う
同じ人はいないから
時には衝突だって起きる
それでもお互いが大切だから
認め合って尊重し合う
それが出来れば
価値観の違い
意見の違いなんて
どうってことない
大切な思い出を作るなら
素敵な友人関係を作るなら
まず自分を認めて
相手を尊重すること
結局はそれが1番大切
_________________________
↓Aさん達の反応の違い(おまけ)
Aさんは様子を伺い、人に相談する
Bさんは「やめなよ」とはっきり言う
Cさんは被害者に寄り添い
Dさんは喧嘩腰で止めに入る
-----------------------------------------------------------------------------
Aさんは「素敵だね」と言い
Bさんは「悪くないかな」と言った
Cさんは感想を熱く語り
Dさんは改善点を教えてくれる
-----------------------------------------------------------------------------
Aさんは自分の事のように反省し
Bさんは早く帰りたいと思う
Cさんはあの人も大変だなと思い
Dさんはなぜ自分も怒られているのか理解できない
-----------------------------------------------------------------------------
Aさんは嬉しそうに笑い
Bさんは照れたように目を逸らす
Cさんは「ありがとう」と言い
Dさんは「当たり前」と言った
みんな違ってみんな良い
【神様だけが知っている】
これからどうなっていくのだろう
あの時あっちを選んでいたならどうなっていたのだろう
そんな答えのない疑問をいつも抱いてしまう
この後どうすべきなのか
何が正解なのか
そんなの誰にも分からない
神様だけがその答えを知っている
でも神様になんて私は会うこともできないし
話すこともできない
神様の使いとか言ってるような人達とは
話せるかもしれないけれど
結局その人たちは神様ではない
本当に神様の声が聞こえる人だったとしても
もしかしたら内容を変えて話してるかもしれない
神様だけが知っている
この世の全て
でも残念ながら私は神様は信じられない
神様なんていないんだよ
いたとしたら随分酷いんじゃない?
人を見殺しにしていたり
健康格差とか起こしても何もしてくれないんだよ?
何もしてくれないならいてもいなくても変わらないし
結局は自分次第なんだから
神様に縋るのもいいかもしれないけれど
少しは自分で考えてみたら?