お題:優越感、劣等感 ※隙間時間に編集します
いつもご覧いただきありがとうございます。
おかげで主でやっている小説もはかどるようになりました。
こちらでも引き続きできる限り毎日投稿していくので、宜しくお願いします。
「よし、出来た」
今日も小説投稿!
読んでくれるといいな。
私・実咲は最近始めたとある小説投稿サイトで、執筆を励んでいる。
ーピロン
【実咲さん、いいねが8つ・レビューを1件・感想を5つもらいました!】
(!やった!初めて作った作品なのに!)
嬉しいっ…
あ……れ……?
PV数、いつもより少ない……?
たまたま、なのかな?
「何でそんな浮かない顔してんだよ、実咲」
「あ……光里…」
「もしかして勉強?数学難しくなったもんな」
「あ、ううん、数学は、平気。何とか今回のテストも100点近く取れたし!」
「ははっ、さすが実咲。んーじゃあ、部活か?お前中学まで文化部だったのに高校運動部入ったじゃん。……つらいか?」
「う、ううん、平気どころかすごく楽しいよ!バレー部のみんなすごく優しいのっ!」
だめだ、私……。
光里を、心配されてるっ…
全部全部私のせいなのに……
『実咲、最近体調崩しすぎじゃない?ちゃんと寝てる?』
『【最近実咲さん、詰まってますか……?休んでください!】』
『お前最近顔色悪いぞ、大丈夫か?』
私が決めたことなのに。
やりたい!って言ったからやった。
けど、甘かったんだ。
この"現実"を、見きれてなかったんだ。
「俺は、実咲の話、好きだ」
「……え?」
「あのさ、」
「うん?」
「こんな状況で言うのは、余計に実咲の気持ちを苦しませるかもしれないけど。俺の話、作ってくれないか?」
「光里の、話……?」
「ジャンルとか設定は何でもいい。実咲が書きたいってやつで。実咲が書く俺を書いてくれないか?」
私が思う光里の話……。
……何でだろう。
あの時みたいな"書かなきゃ"という義務が感じない。その代わり"書きたい"と思う自由を感じる。
「ごめんね、大賞、取れなくて……」
「何言ってんだよ。奨励賞でも十分すげーよ」
「勝手にコンテスト応募したこと、怒ってない……の?」
「全然?むしろ何で怒らなきゃなんだよ。せっかく実咲が俺のために作ってくれたのにさ」
「私ね、やっぱり小説もっと書きたい」
「うん」
「光里、これからも、そばにいてほしい」
「当たり前じゃん。俺、お前の小説1番に見てーし、頑張ってる姿を1番近くで応援したい」
お題:これまでずっと 【編集中】※少し詰まってるので編集が遅れます
【俺彼女できた】
あまりにも突然だった。
幼なじみでずっとこの10年間片想いしてる永戸から、"彼女"だなんて。
今までそんな素振り1度もなかったのに……っ。
(何で今になって彼女?いつから好きだったの?告白したの?されたの?)
あ……
私今最低だ。
好きだからって大好きな幼なじみに彼女が出来たことを祝えないなんて……
(ダメだよ。こんなの。こんなの、人のせいにしかしてない)
思えばそうだ。
私、永戸の彼女になりたい言う割に、いつも"幼なじみ"をやってた。
一歩踏み出したら関係が壊れるかもって怖気づいてたからだ。
(時すでに遅しだよ)
……この気持ちを知られないまま、幼なじみなんてしたくない。
(連絡、しよう)
【永戸、今抜けれる?】
私は永戸のメッセージに既読をして返事をした。
夜10時。
「あ、深雪、こんな夜どうしたんだよ。珍しい」
「あの、えっと、近くの公園行かない?話したいこと、あるんだ」
「深雪ほんとにどうした?何か悩んでんの?」
「……別に」
「俺から彼女に告白をした。1年前から好きだったんだ」
そう、だったんだ……。
私、やっぱり最低だ。
もし、彼女から告白されて好きになったのなら、まだチャンスがあると思った。
けど、恋なんてそんな都合よくいかない。
だから、二人が別れる可能性だってなくないんだ。
でも、だからって。
それまで待つとか永戸が私に好きになる可能性とか、もうそんなこと考えない。
だって、これからも永戸の幼なじみとしていたいから。
「永戸」
「ん?」
「好きだよ」
「……え?」
「返事はいらない。というか、彼女出来た後に告白とか最低だよ。だから、返事はいらない」
「深雪……」
「ね、帰ろ!ママたち、心配しちゃうよ、帰ろう?」
「……」
涙を見せないように笑顔で永戸を見て、家までの道に後ろを振り返らず真っ直ぐ前を見る。
「深雪、好きになってくれてありがとな」
切なそうに笑う永戸にキュウツと胸が苦しくなった。
振るなら嫌いになるくらいに振ってほしかった。
けど、それが嫌な自分もいる。
それにーーー永戸は優しいから。
優しいから、私のこと、少しでも傷つけないようにかけてくれた言葉。
けど、永戸。
優しすぎて、逆につらいよ……
さようなら、私の初恋。
あなたの隣にいられて、幸せでした。
大好きだったよ、永戸。
お題:一件のLINE
夜9時。
「ふわぁ、眠い……そろそろ寝よう」
ベッドへ足を運び、レッツ・ダイビングとす
る時だった。
ーピロン
「?」
スマホ?今の着信音……?
勉強机に置いていたスマホを手にし、スマホの画面ロックを解除する時、一件の通知が来ていた。
あ、LINEだ。
こんな夜中に誰だろう……?
部長さんかな?
見てみると、荻くんから【今時間ある?】とメッセージが来ていた。
えっ!?荻くん!!?
荻くんとは、クラスメイトで、現在進行形で私が片想いしている男の子だ。
彼とは、1・2週間に一回連絡する仲で、荻くんと私は2人とも部活をしていることから、だいたいこの時間夜9時に連絡し合っている。
と言っても本当に1・2週間に一回連絡で、昨日連絡したばかりだ。
二回目以降の連絡なんて、初めて……。
どうしたんだろう?
不思議に思い、画面ロックを開け、メッセージに既読して返事をした。
【大丈夫だよ!どうしたの?】
メッセージは、わずか5分後に返事が来た。
【話したいことあって。電話に替えていい?】
電話……!?
今までそんなことなかったのに…!
もしかして何か悩み事かな?
荻くんには、いつも助けてもらってばっかりだし、私も荻くんを助けられる人になりたい!
そんな意気込みで、メッセージを打ち返事をした。
【全然いいよ!】
返事はすぐに既読がつき、電話に変わった。
私は思わずうわっと驚いた。
《ーーーもしもし?荻だけど》
《あ、荻くん!花田です!》
《電話ありがと》
《こ、こちらこそだよ!荻くん、電話したいなんて今日初めて言ったし》
悩み事があるかもだとはいえ、電話なんて嬉しいっ…
学校に一緒にいる時よりも声、近いっ…
《……うん、花田に話したいことあって》
《?話したいこと?》
《……大した話じゃないんだけど、ほんと、学校でも聞けることだと思うんだけど……》
さっきから、ゴニョゴニョと誤魔化すように話す荻くん。
もしかして、私じゃ、頼りないのかな……?
……。
《荻くん》
《あ、悪い。えっと俺……》
《私荻くんの話ちゃんと受け止めるよ。私いつも荻くんに助けられてる。だから私も荻くんが何か困ってることあるなら助けたい。頼ってほしい、私のこと》
《……花田》
沈黙の空気が漂う。
わ、私口走っちゃったかな……!?
荻くん、話したいことがあるだけで困ってることなんて口にしてない。
私のバカ!お節介野郎!
《花田》
《は、はい》
荻くんに名前を呼ばれ、思わず声が裏返る。
わっ、変な声出しちゃった…!
《花田ってさ、好きな奴いんの?》
《へっ、ど、どうしてそんなこと……》
まさか好きバレ……!?
どうしよう、フラれちゃう……!
《……好きだよ》
《へっ?》
《花田のこと。花田に好きな奴いるって分かって俺焦っちゃって。だから、告白した。俺のこと1人の男として見てほしくて。……ごめん》
《荻くん……》
《返事は分かってるから!きょ、今日はこれで!おやすみ》
《ま、待って荻くん……!》
《え?》
荻くんが私のこと好きなんて思いもしなかった。
だけど、私に好きな人がいて、それが荻くんじゃないこと誤解しちゃってる。
荻くんは、勇気持って言ってくれたんだ。
だから、私も言わなくちゃっ……!
《わ、私も荻くんが好き!》
《……え?》
《私の好きな人、荻くんだよ!私、荻くんが好きです!》
《花田……マジなの?》
《マジだよっ…!》
《ほ、んとに……?……っ、幸せすぎじゃん》
電話越しの荻くんの声はわずかに掠れていた。
《荻くん…っ》
《花田、好きだよ》
もう一度聞いた「好き」。
胸がきゅっと苦しいけど、すごく嬉しかった。
どうしよう、私まで泣きそうだよっ…
《荻くん、私も好き》
《知ってる》
泣いてそうな声をしながらも、優しい笑顔を浮かべてそうな荻くん。
《告白してよかった。フラれること前提で告白したから、マジでビビったー》
《私も、両想いだなんて、びっくりしちゃったよっ…》
《だな。……花田、また明日連絡する》
《へっ》
《花田の声聞きたい。だめか?》
そんな、嬉しいこと言われるなんてっ…
《うんっ、しよ。明日も》
《っしゃ!》
喜びを声に上げる荻くん。
《じゃ、また明日、学校で》
《うん、また明日》
電話を切って、不意に空を見上げる。
今日は月も星も綺麗だ。
明日が楽しみだな。
そんなことを思いながら、私は温かいベッドで、温かくて優しい夢を見た。
お題:目が覚めると
朝は嫌いだ。
カーテンが開いた窓から差す日の光に私・陽向は思わず目を閉ざす。
もう、朝だなんて……
起きたくないな。
……けど、純くんがいるから。
純くんとは、私と同じクラスメイトでたまたま帰り道が同じで、最近はよく一緒に学校に登校している。
純くんが、いるから。
そう思い、重たい体をグッと起き上がらせ、ベッドから出た。
そして、朝7時40分。
朝ごはんを食べ終えて、学校へ行く準備をし、靴を履き、鏡で自分を確認する。
髪型よし、制服よし、カバンよし。
準備完ぺき!
朝が嫌な私が、こうやって毎日張り切って朝を迎えるのは純くんがいるから。
いつもと変わらない通学路、いつもと変わらない教室。
いつもと変わらないものばかりだけど、純くんがいるから朝がキラキラに見えるんだ。
「行ってきまーす!」
朝の挨拶をして、玄関から出る。
そうだ。
私が嫌いな朝を変えてくれるのはーー…
「お待たせっ…!」
「!来た。おはよう」
大好きな純くんだ。
「おはよう!」
キミにおはようを言うために朝に目を覚ます。
目が覚めると朝がやってきて、一番に思い浮かべるのは「おはよう」と太陽のように笑うキミ。
「じゃあ、行くか」
「うんっ!」
そしてキミは今日も太陽のように笑う。
朝は嫌い。
けど、キミがいるから朝は好きだ。
お題:私の当たり前
「ひぃちゃーん、僕あれ乗りたい!」
私を"ひぃちゃん"と呼ぶのは甘えん坊な幼なじみ・てるくん。
てるくんは、今超話題のジェットコースターを指指す。
「ちょ、ちょっと待って。てるくん」
「んー?」
「その、手、離して」
「……嫌」
「な、なんで?」
「……僕、ひぃちゃんの手繋がないと無理なんだよね」
「へっ、な、なんで?」
幼稚園児でもないのに……
「……鈍感だね、ひぃちゃん。好きだからに決まってるじゃん」
「……え?」
「……返事は、ジェットコースター乗った後に聞かせて。よし、じゃあ、行こう!」
「わっ」
ぎゅっと掴まれていた手は、絡められ恋人つなぎに変わる。
て、てるくんっ、こんな堂々と……っ
恥ずかしいじゃん。
……だけど、どうしてだろう?
恥ずかしいと思うのに、嬉しく思っちゃう。
きっと、私、てるくんと同じでてるくんと手を繋ぐこと、当たり前になってたんだ。
それに、私、今ドキドキしてる。
ねぇ、てるくん。
私、あなたのことーー。
私は、てるくんに絡まれた恋人繋ぎにぎゅっと握り返す。
「っ、ひぃちゃん……?」
「っ……返事、乗った後に言うから」
「……僕期待しちゃうからね」
私たち2人は顔を赤く染めて、手を絡めながら、
期待満ちたジェットコースターにゆっくり歩いた。