リビングにて。
Mステに出てるとあるバンドを見た母と姉が、ビジュアルが終わってるだのひげだんの歌い方真似してるだのだれだよーはやくおわってーだの散々な言われようで草
自分自身に花束を!!!!!
ということで今日自分の誕生日で19歳になりやしたぁぁぁぁ!!!!
2月9日、結論からいうと最高の日になったぜ!
まず資格の検定があったんだけど受かったぜ!!!
で、自分へのご褒美に駅近で奮発して、香水とかランタンとかブルーライトカットメガネとかクソでかいタンブラーとか買ったぜ!!!!
先生から資格合格のお褒めの言葉ももらったし、街中でも終始笑顔が止まらなくて周りの人に変に思われたかも!
帰りが午後2時だったんだけどそのまま夜の9時まで寝ちゃったぜ。
姪っ子が俺の部屋に起こしにきて呼ばれたからリビング行ったら自分の名前がペイントされたホワイトチョコがのってるクソでかホールケーキーがあったぜ!!!
自分はませガキだから姪ちゃんにろうそく消していいよって言って消してもらったぜ!!!
ケーキに乗ってるいちごも美味しかったわ!
わぁーまじなんか今日ほんとに幸せだったわ。
歳をとるって嫌なことだと思ってたけど、こんなにも祝福されるならあと50年でも60年でも生きていたいな。
ですがこんな幸せも今日までです。
明日からまた何の変哲もない日常が始まります。
バイトが始まります。今日は自分が幸せだから何にもないですが、明日からまた自分の世間に対する捻くれ者思考が加速していきます。
でもそれが俺、いいんだいいんだ、自分のことは自分だけでも認めてあげよう。
あなたに届けたい!というかあなたに伝えたい、
毎週日曜日、俺がコンビニで働いていたら必ずお弁当を買いにくる、美少女のあなた!!!
あなたが入ってきたら、店の雰囲気が変わる、というか綺麗になるというか……
あなたはもう女優さんじゃないかってくらい綺麗だし、すごい神々しいオーラ放ってるし俺みたいなブサイクコミュ障にも笑顔で「レジお願いします!」って言ってくれたり、もうあなたが来店してくれるだけでほんと幸せな気持ちになれるんだ。
でも一つだけ言わせてくださいなぜあなたはモバイルポイントカードをめっちゃ遠くに出すのですか?
(説明するとモバイルポイントカードはスマホのバーコードを読み取ってポイントを貯める物で、それを読み込むために店員の自分がスキャンするんですけど、そのスキャナーのコードを引っ張って自分が手を伸ばしてぎりぎり届くくらいの遠いところにスマホを置くんですその美少女)
別にいいんですよ。それがわざとでもあなたのような美少女にいじめられてると思うと、とても興奮できるから!わざとじゃなくても自分が手を頑張って伸ばして読み込めばいいだけだから!
でも一つだけ言わせてください!
「付き合ってください!」
*その美少女は本当になんか芸能人じゃないのかレベルで綺麗だし内心めっちゃ緊張してるけど、何事もないように平然を装ってレジしてます。が、そろそろ限界が近づいてきました。
いつ耳を赤くして、噛みまくって、キョドってその人に「コイツキモ」って思われるかビクビクしてます。
助けてください。女の子を前にして平然を装える技術を伝授してくださいお願いします。
やべぇぇー、テーマガン無視するんだけどみんな聞いて。
さっきコンビニに買い物行ったら女の子の店員に恋に落とされたかけた話なんだけど、やばかった。
今日も朝の9時から午後2時までバイトだったんだけど、土日バイト入った時は帰りに家の近くのコンビニでチョコラbbを3本買うっていうのが自分のルーティンになってたわけよ。(肌に良いって聞いたから。地味に美容に気使ってるんだよね)
それでコンビニ行ってきたんだけど、見たことない女性店員がレジをしてたんだよ。同い年ぐらいで童顔で俺の好きなタイプの子だった。
高校生くらいの時は店員が男でも女性でも一人で買い物できないくらい酷い時があったけど、バイトを始めて自分も成長しましたよ。女性の店員の時はちょっと緊張するくらいにまで改善したんだよ。
「ふぅー」と息を一呼吸。
チョコラbbを店員さんの前に置いて「よろしくお願いしまーす」って冷静な感じで言ってやった。店員さんの顔を見たら緊張してしまうから、目を伏せて見ないように。
店員さんは、「はーい」と明るい感じで商品のバーコードをスキャンし始めた。本当は端数までそろえていい感じにお釣りが来るようにしたかったが、早く立ち去りたいがために1000円を置いた。
もうすぐ終われる!
そう思った時だった、店員さんはお釣りを俺に渡してくる。
「〇〇円のお返しになります!」
その声が聞こえ、自分はお釣りをもらうために右手を出した。
と同時に、自分の手の甲に、とても居心地の良いまるでその部分だけが天国の空間に行ったかのような、柔らかい感触を感じた。
それは女性店員の左手だった。
自分もコンビニでバイトをしてるからわかるんだが、自分の場合、と客さんがお釣りを受け取るために手を出したら右手でお釣りを渡し、左手はお客さんがお釣りを落とした時のために受け皿みたいな感じで、下の方に構える感じで渡してるんだ。これが当たり前なのかはわからない、が!
その女性店員は俺の手を包み込むようにお釣りを受け取ろうとしている俺の手をしっかり握って渡してきたんだ。
omg
マジで危なかった。本当に恋に落ちかけた。
自分もコンビニでバイトしてたら女性のお客さんの手に当たることなんてたくさんあるけど、それは事故みたいなもんだし、全然動揺しない。
けどその女の子の手は確実に自分の手をしっかり握ってきたんだ。
極め付けは、「ありがとうございます!」と天使のような可愛い笑顔。
本当に女性店員の人ありがとう。君にとってはそれが当たり前でなんの変哲もないことなのかも知れないけど、自分はこれから先、きもいかもしれないけど一生あの瞬間を忘れないと思う。
あぁ生きててよかった、明日もがんばろう。
昨日バイトに行く途中、下校中の小学男児が俺の後ろを歩いてだんだけど、なんか気配するなって後ろを振り返ったらその男児がランドセルを大きく揺らしながら俺の方を猛ダッシュしてきた。殺される!?って思って咄嗟に顔を手で覆って防御耐性になってると、その少年は自分を大きく抜き去ってまた歩き始めた。
自分はそこで???ってなったんだけど、バイトの時間も差し迫る中で歩みを止めるわけにも行かないから考えないようにしてた。ふと住宅街にある公園をわたり少しのショートカットをしたら、まさかのまた小学生の前に出てしまった……
omGと思っていたら小学生は割と微動だにしてない感じだったから俺の考えすぎかと胸を撫で下ろしたところで、もっかいランドセルのチャリチャリみたいな大きく揺らす音がこっちに近づいてきた。振り返ると案の定そのボーイは自分を抜き去り遠く距離を置いたところでまた歩き始めた。
俺はすんごくガキだ。なんかそこで悔しくなってしまったんだよ。
俺は君より少し頭が良い。
物音を一切たてずに早歩きで着実に少年に近づき、鈍足の俺でも小学生の小さい歩幅なら確実に追い越せると思ったところでダッシュ!!!!
ざまぁぁぁ!!!と思いながら振り返っても少年が見えなくなるところまではしり、よっしゃぁ!勝った!
と道の曲がり角を後ろを確認しながら走るのをやめたところで前を向くと女子高生がいて
「え?」って声が聞こえた。
運動なんて普段から全くしない自分は息を切らしながら
「す、すみません」
少年よ君の勝ちだ。