失われた時間
失われた時間とは?
気を失っていたら
それは失われた時間といえるかもしれない
それなら睡眠もそうかも
眠りについて目覚めるまでの時間
失われたと言ってもいいかも
ただし肉体にとっては必要な休息だから
たとえ自分が認識できていなくても
時間は無駄に失われてはいない
最終的には
最後の眠りにつくときこそ
それ以降の時間が失われるのだろう
それがあまりに唐突ならばなおのこと
残されたものにとっては
共に生きる時間が失われたということになる
子供のままで
子供のままでいたいんなら
子供であるあなたは
今とっても幸せなんでしょうね
世の中には早く大人になりたい
そんなふうに考えている
子供たちもいると思うんです
保護者と保護される側と
うまくかみ合っているんなら
それはきっと幸運なこと
幸運な場所に立っていると
そうではない風景に馴染みがなくて
知らないまま大人になる
知らないよりは知っていた方がいいこと
(最近そういう本を読んだ)
愛を叫ぶ。
なんて恥ずかしくてできそうにない
そもそも誰に向かって叫ぶのか
人相手なら
叫ばなくても聞こえるように伝えればいい
愛を伝える方法はたくさんあるはず
でも
たとえば深い深い穴があったとして
まわりに誰もいなかったら
叫んでみたいな
地球に愛を!
モンシロチョウ
小学生のころ理科の授業
モンシロチョウを捕まえて持っていき
観察するために指で羽をつままれ
授業終わりに教室の窓から放たれた
モンシロチョウたちは皆
飛ばずに落ちてく
はかないいのち
もろい命
もともと苦手だったのが
さらに苦手になりました
モンシロチョウはまったく悪くない
けれど身の回りにこられると
ギャっと叫ぶほどの拒否反応
もう虫は基本近寄ってほしくない
あっけなくシガイになるのがこわいのです
忘れられない、いつまでも。
どちらかというと
忘れたくない、いつまでも
ですね
最初の黒い猫の記憶
一緒に暮らした思い出
覚えていることも多いけれど
そのつぎに出逢った黒い猫との日々に
思い出は重なって
あいまいになっていく
そうして
今はもう思い出だけが残る
また猫と暮らしたい気持ちと
かつての猫たちとの思い出を
だいじにだいじにしたい気持ち
でも
猫と生きる楽しさは
やっぱり
忘れられないと思うのです
いつまでも