岐路
選んできた道なのか
もうわからない
流されてきたのかもしれないし
悩みぬいた結果なのかもしれない
けれど
もう何の意味も見いだせない
幕が下りる時間だ
そうしてそこからのまさかな岐路
実は選べたりするあの世の入口の分岐点
(なんてことがあるかもね)
世界の終わりに君と。
世界が終わるんなら、それを見届けたい。
なんて思ってた頃もありました。
でも終末がテーマの映画などを見れば見るほど、たぶん不可能だろうなと考えるのでした。
ギリギリに助かっていく主人公たちには決してなれないモブだものね。
冒頭であの世行きならまだいい方かも。誰かのセリフ、もしくはナレーションで語られる集団、もしくは国単位とかで滅亡してるんじゃない?
まあ、ひっそりと。
世界が終わっていく過程の途中で、さっさと退場でしょうね。
ただ、どんなふうに世界が終わるのかは不明ですから、もしかするとかつての計画停電のように時間が来るとプツっと電気が消えるように、全てが消えちゃうのかも知れないし。もしそうならなぜその事を我々が知ることになるのかな、などと。
例えば、この世界が誰かの夢ならば。
君の目覚めとともに世界は終わる。
ねえ、君。もう目が覚めちゃうの?
この世界の終わりに、君と、
そうだな。ひとこと、何か。
言いたいかも。
でもきっと、君は夢見たことすら覚えてはいないんだ。
最悪。
いろんな問題が
いっせいに
向かってきて
受けとめるの大変
受けとめきれない
どうにもならない
そんな最悪な日が
波のように
めぐってくる
人生ってそんな感じ
(次の波は最良の日でよろしく)
誰にも言えない秘密
ずっと誰にも言わないから
誰も知らない秘密になっちゃうね
このままずっと
誰にも言わないよ
そんな秘密なんて
あったかな?
狭い部屋だけど
わたしと
わたしの猫の部屋だった
いつでも猫が出入りできるように
ドアストッパーで少し開けてある
先に寝ていると
トイレやなんかをすませた猫が走ってきて
本棚の上の寝床や
寒ければわたしの枕元に
寝に来るの
いつものこと
それが日常だった
あの日までは
狭い部屋だけど
わたしはひとり
でもわたしの猫の部屋でもある
あの足音はもう聞こえないけれど
いつでも来られるように
ドアは今日も少し開けてある