私を呼ぶ声が聞こえる。
ずっと大好きな友達の声。

夜景を見ることはなく眠りについた。

ずっと頑張れない。
最初から頑張れていないのかもしれないけど。
勉強もせずに迎えたテスト当日。失敗できない二日後の就職試験。
やめたいことばっかりだ。
自分の頑張れなさに苦しくなる。
特別なことは無いのに浮かぶ涙。
気持ちと呼応するように、空が泣く。

逃げ出したくなる夜明け前。
眠りに落ちる。

本気の恋が何かなんて、まだわからない。
恋人はいてもこれが本気かと聞かれれば私はきっと、曖昧に返事をするだろう。
私の中の本気の恋は、どんな事があっても二人で乗り越えられること、相手がどうなっても支えていくこと。
病気や怪我で働けなくなることも、日常が送れなくなることもあるかもしれない。
実際、あの人が目指してるのはそういう仕事だ。
それでも、笑顔で送り出したいのに。
危ないから、まだずっと隣にいてほしいからなんて自分本位な理由で上手く送り出せないでいる。
一緒にいられるうちだけでももっとあの人に触れたいと思ってしまう。
これは本気の恋なのかな。