「太陽のような」
ビビッ ビビッ ピピッ
次第に目覚まし時計の音が聞こえる
今は朝?
ううん、夜勤前の昼寝中だったんだわ
こうやって目をつぶっていても、
あなたのような光を感じる
最近は早番の退勤時にも
あなたの明るさを肌身で感る季節ね
そうそう、
今年の夏も猛暑になるかもって
あなたの噂聞いたけれども
去年のような暑さはもう勘弁してね
太陽さんお願いよ
ショコラ
「0からの」
0と100の分岐点
あなたならどうする?
過去の私は
数%でも前へ進みたいと
前方を地道に目指していた
でも最近は
0から始める事も増えてきた
あれば便利な家電や物々
人間の欲求にはきりがない
一時の満足の為に買い揃えるよりも
0になってから動く位で充分だと思うようになった
誰かと分け合ったり
窮地をすり抜けるのも
なかなかのサスペンスになるからね
あなたも冒険を楽しんでみない?
ショコラ
「同情」
疲れている時も
晴れ渡る青空の日も
大切な人とのおしゃべりにも
まずはホットコーヒーをゴクリ飲む
疲れている時程
コーヒーの苦味が
体内に注入される
今日も
コーヒーの香りに包まれながら
体内にじわりじわりと浸透していく
いつも私に同情してくれる君
ショコラ
「枯葉」
カサッ… カサッ… カサッ…
歩く度に小さく聞こえる この鼓動
もう今年もこの季節
生命いっぱい生きた君の姿
いつも見ていたよ
こないだの黄色や赤の絨毯
本当ににきれいだったわ
凛とする君の姿
私も見習わないとね
ショコラ
「今日にさよなら」
あの辛かった時も
同じ空気を吸って
乗り越えたね
沢山の悲しみは
闇色に染まって
私を変えてしまった
「今日にさよなら」
そう小さく心の中でつぶやく
美容室の床の
切り落とされた髪を横目にして
ショコラ