笑っていても 泣いていても
人生の岐路でも 市井の何気ない時間でも
産声を上げる瞬間でさえ たった一つの終いでさえ
貴方にも 私にも 誰にでも
平等に 不平等に 雨が降り 雨が止む
回る 回る 回る
ペダルのリズムに合わせてタイヤが回る
驚くほどに速い だけど誰にも追いつけない
大人の心配をよそに 僕はとても楽しかった
回る 回る 回る
力任せに漕ぎ続ける
当たり前が当然のように回る日常
並んで走る放課後の喧騒
回っているのはタイヤだけではない
笑っているのは僕だけかもしれない
回る 回る 回る
痛みを忘れらずに 傷みを見ないふりをして
つまらないとうそぶく自分に とても失望が隠せそうにはない
錆びきったチェーンを横目に いつものようにサドルにまたがる
行き遅れてしまったか それとも生き急いではいないのか
つまらないとうそぶく自分に それでもどこかで期待している
あの日の喜びを追い求めるように ペダルを回す
回る 回る 回る
こいつに乗ってどこに行こう こいつに乗ってどこに行こう
性根を正すと決心してアプリをダウンロード、お題を確認してみると『心の健康』。なんの因果か知らないがとりあえずタイミングとしてはぴったりだと思うので、改めて真正面から個々の健康について考えてみる。
ストレートに心の健康とは何か、個人的には誠実さに起因するものだと考える。私はFXに没頭し人生の正面から外れ、立て直しの途中にギャンブルを覚えまた転がり落ちそうになっている。正直ギャンブルのような刹那的な快楽は楽しいと思う。人によってはそれが生きる術になったり、心の支えになるのかもしれない。しかしこの楽しみは癒す力の何倍も早く腐らせていく。節度を持って取り組んだとしても、早さに違いはあれ腐ることは変わらない、性根が全く変わってしまうのだ。考え方、性質、ものの見方、人の価値、全てを劣化させる。ギャンブルは素晴らしい娯楽だ、しかし絶対的な悪であると断言することができる。これは決して心の健康には繋がらない。
ではどうすればいいのか。つまらない、きつい、つらい、これが耐えられない、どうすればいいのか。どうすることもできない。つまらないことを耐えていけばいつか楽しくなる。きついことを耐え抜けば自分はもっと美しくなれる。つらい時を我慢していけばいつかきっと何よりも強くなれる。腐り抜いた結果、自分が考える結論はこれしかないと思う。はっきり言って子どもでもわかる当たり前なことだ。でも自分はぎりぎりまで分からなかった。単純だけどとても難しいことだと感じる。
誠実さは、この苦痛にしっかり向き合い、悪と断じることのできるものを見ないこと、ただそれだけ。これが何よりの心の健康だと思う。食べる、寝る、遊ぶ、全部心の在りよう次第では毒にもなる。自分を健康たらしめるのは、誠実に向き合うことが全てかもしれない。
追伸 もちろん理不尽に対しては例外、向き合うと馬鹿を見る。