そそいで

そそいで

たまにそそがれる

そのくらいが

ちょうどいい


………愛情

ふわふわと漂っている

自分が自分じゃないような

心許なさと自由さの間で

微熱のある夜は


………微熱

思いっきり

息を吸う

胸の中を

太陽の光で

いっぱいにする

明日も日向を生きる


………太陽の下で

寒さに負けない

ほかほかぬくぬく

そんな存在に

なれたらいいな

誰かの普段の

セーターみたいな


………セーター

ああ今夜も

深く深く落ちてゆく

気づかぬうちに

夢も見ずに


………落ちてゆく