自分のことを誰も知らない、遠くの街へ行ってみたい。
そしたら僕は……
弱虫で、泣き虫で、
みんなからずっとからかわれて。
もう、そんな自分は嫌なんだ。
もっと強くなりたいんだ。
ちょっとやそっとじゃ挫けないように。
だから僕は、遠くの街へ行ってみたい。
ダメな自分を変えたいから。
〜遠くの街へ〜
あいしている。
だいすき。
いっしょうそばにいたい。
わたしからはなれないで。
わたしだけをみてほしい。
……なんて、たくさんワガママ言って甘えたい。
でも、そんなこと、現実では上手くいかないから、
妄想働かせて何とかしてるんだ。
いっつも暗い顔して、振り向いてもらうんだ。
〜現実逃避〜
君は今、どこで何をしているの?
私が『アイドルになる』という夢を、いつも身近で見てくれた存在。
親以上に、必死になって支えてくれた存在。
そんな君は、今日を境に私の元に姿を現さなくなった。
そんな今日とは、私の誕生日。
君は昨日、『明日は誕生日だから、プレゼントを持っていくよ!』って、連絡をくれた。
――あぁ、もう少しで始まってしまう。
今日は私の晴れ舞台でもある。
本番直前まで私は必死になって、電話をかけ続ける。
メッセージは、ずっと未読のまま。
お願い、どうか来てちょうだい。
なんとしてでも君に見せたいから。
一番頑張ってくれた、君に。
〜君は今〜
あー、またやらかしたよぉー。
テストで、もともと書いてて、合ってたやつを書き直したせいで、間違い!!
もう何回やるんだよぉー……
このちょっとの、ほんのちょっとの点数でもさぁ、
後々に響いてくるわけで……
まさに『塵も積もれば山となる』だよねぇ。
あー……次こそは!次こそはちゃんと覚えるまで勉強しなきゃ!!頑張る!頑張ります!!
私は、ふと空を見上げる。
空は薄暗い雲で覆われていた。
今のところ、光が見える予定はナシ。
……どうか、晴れてくれるといいなぁ。
〜物憂げな空〜
ありさんも、命は持っているんだ。
とく、とく、とく、とく
小さいながらでも
必死で生きている。
そんな大切な命を、
全部救える世界だったら
いいのにねぇ。
〜小さな命〜