何でもないフリ
何でもないフリは得意
私はいつもそう
元気そうなフリ
平気そうなフリ
傷ついてないフリ
わかっていないフリ
全部そこそこ上手に出来ると思う
そういう自分が嫌だと思う時もある
でも考える前に反射で出てくるこの反応は
誰かを
何より自分を守るための反応なんだとやっとわかってきた
弱くて怖がりな私が
できるだけ他人と自分を傷つけないように作ってきたもの
愛せなくても
許したいなとは思う
仲間
仲間と友達は違うらしい
でも確かに何となくわかる
例えば
巨大な敵が現れたり
全く知らない場所に放り出されたりした時
少しでも知っている人がいたら安心するし
協力して助け合おうとすると思う
つまり、一緒に立ち向かうということ
同じ方向を向いて同じ目標を持つと仲間になる
意識しようとしまいとも
決して得意ではないけれど
仲間になる感じってわかるし
それは素敵だなと思う
手を繋いで
方向音痴で
すぐ迷子になる私の隣にいたあなたは
私と手を繋いでいたのか
私の手を捕らえていたのか
どちらにしても
自由になったこの手は
今何とか自分1人でやっているよ
あなたの手は
今、何を掴んでいるんだろう
ありがとう、ごめんね
あの頃は
その優しさにも
愛情にも気づけなかった
気に入らない所ばかり見えて
勝手に疲れてしまっていた
離れて、時間が経って
やっと気づいたよ
あの人なりに大切にしてくれていたんだ
ありがとう
あの時はごめんね
どうか幸せでいてね
逆さま
逆方向に回る時計を初めて見た時
何が自分をそうさせたのかわからないけど
シンプルに怖いと思った
いつもと違うというのは
私にとって怖いこと
緊張もするし
不安にもなる
ただその違いって
少しずつだと気づけなかったりする
そのほんの少しが重なって
気づいた時にはもう全然違うものになっていたりする
変わっているのか
気づけているのか
気づくべきものなのか
判断できる自分でありたいと思う