私だけ
世界に「私だけ」なんてものは
ひとつもない
私に特別なものはない
そしてたぶん
この世界に特別な人間なんて
ひとりもいない
いろんな違いはあれど
どんな人間だって
「人間」という枠からはみ出すことはできない
強いて言うなら
私であれるのは私だけだな
私という枠に入っているのは私だけだ
だから
私が1番楽しい方法で
私を楽しめたらいいなと思う
遠い日の記憶
記憶力がいい人間ではないので
基本的にはあまり何も覚えてない
特に楽しかったとか幸せだった記憶は
その感情は何となく思い出せるけど
何が、どんな風に、はほとんど思い出せない
苦い記憶はいくらでも勝手に出てくるのに
苦い記憶を消せたら
ラクになるのかな、とも思ったけど
私からそれを消したら
私の半分、下手したらそれ以上が消えるような気がする
それはもはや私なのか?
結局
それありきの私なのだろうな
苦味を楽しむには
もう少し時間が必要そうだけど
空を見上げて心に浮かんだこと
晴れていると
気持ちいいなと思う
鳥の鳴く声や
風の音や
そういうの
全部心地いいなと思える
そう思えることは
幸せだと思う
いつもそう思えるように
穏やかでいたいなと思う
終わりにしよう
そう決めたのも
口にしたのも
私だったけど
否定しなかったのは
初めてだったよね
後悔はしてないよ
幸せでした、の言葉も
嘘ではなかったよ
もしかしたら
知らなかった方が幸せだったのかもしれないと
思う時間がある
戻ってこないなら
いつか失うくらいなら
知らない方が幸せだったんじゃないかって
そんな気持ちがよぎる時もある
でもそれでも
やっぱり1度でもそんな時間があったことは幸せなんだ
知らなかったら得られなかった気持ちは
知らなかったら失わずにすんだ気持ちより
自分の深いところに残る
それはずっとずっと奥の
見えない所から自分を支え続ける
この先の時間を生きていく力になる
本当に大切な時間て
きっとそういうものなんだ
重くて
深くて
苦くて
でも
この先いつまでも
1番奥で自分を支え続けるんだ