テーマ“神様だけが知っている”
「あなたの行ないを神様だけが知っています」
そう家に押しかけてきた
見ず知らずのおばさんが語りかけて来ている。
そう、宗教勧誘だ。
キリスト教でもイスラム教でもヒンドゥー教でもユダヤ教でも仏教でも無い。
新興宗教だ。
胡散臭さしかない。
入ったら絶対不幸になる。
さっさと、帰れクソババァ
そう心で思いながらも、玄関口で話されるから
追い出す事も不可能だ。
「ところで貴方お若く見えるけれど、結婚は?」
その瞬間、私の中で何かが切れた。
「それ、何か関係あります?」
得意の営業スマイルを向けて、言う。
「あ、いえ、」
宗教勧誘ババアは戸惑う。
結婚してなかったら、その宗教の信者の中から
テキトーな奴でも充てがう気か?
そう思った。
既婚者ならば、パートナーまでもその宗教に入れようとする気か?
「興味無いです、お帰り下さい」
幸い、玄関の中には入っていなかったので
手足を挟み込んでいない事を確認し
扉を閉めようと試みる。
火事場の馬鹿力なのか、大体こう言う宗教関連で訪ねてくるババア共は力が強い。
「もう少し話を!」
そう、外で叫ばれたが、そのまま閉めてしまえば、案外簡単に諦める場合が多い。(諦めないで家に居続けられてしまった場合は、とりあえず警察に連絡を)
ねぇ、知ってる??
神様だけが知っているって事は
お前の今の行動も全部お見通しなんだよ?
入る気も無い人を無理矢理宗教に取り込もうとしている
その悪行。
お前が、信仰してる宗教はどうか知らないけれど
もし、本当に神様が存在するのならば…。
八百万の神々が見てるんだよ?
…求む、新興宗教の勧誘の上手な断り方。
(ちなみに仏教は、神様では無く仏様)
テーマ“赤い糸”
赤い糸の話というと
昔読んだ女児向けホラー漫画(夏限定でホラー特集があった時)で
赤い糸の結ばれた先が
死んだ後に、死後の世界から
迎えに来て、主人公の女の子も死んでしまう
っていう話があった。
(ホラー作品だけ集めたコミックに載っていたけれど、多分絶版になってると思われる)
それ以降、赤い糸がロマンチックな物とは思えなくなっている。
…まあ、普通に運命の相手と結ばれてて〜なハッピーエンドの話も読んだことはあるけれど
ホラー系の話ってかなり印象に残るんだな…と思ったり。
怖い話は嫌いではないけれど…
死後の世界から、好きだった相手が迎えに来た時
主人公は他の男の子と付き合ってる描写があった気がするから(此処は定かでは無い)
可哀想だなと…思ったり。
後味悪い話だなと。
他に赤い糸と言うと、後は
なんかドラマ化した作品に
好きな役者が出るから見てたら
めっちゃドロドロしてた話で…
凹んだっていう思い出もある。
結局、赤い糸怖いってのが感想かな。(酷い)
テーマ“日常”
『にぁー…』
雨の日が続き、家の中に居るコダマ(猫)
駆け回る事もせずに
雨音に耳を澄ませているようだ。
コダマは、水が苦手だ。
その辺は普通の猫と変わらない(猫も様々だけれども。)
『にぁー…』
時折、何やら鳴くけれども
構ってほしい訳でも無さそうだし
餌やオヤツをねだっている訳でも無さそうだ。
雨音と会話をしているのかとも思ったが
その辺はよく分からない。
もしかして、具合が悪いのか?
と思ったが、それも違うようだ。
「コダマさん、どうしたんだ?」
さん付けで呼んで見る。
『にぁー…』
僕の方をちらりと見たが
それっきり、何も無かった。
猫は謎だ。
ただ単に出掛けられないのが辛いのかもしれない。
けれど、謎だ。
テーマ“あじさい”
君が好きな花は“あじさい”だった。
僕は君に似ている花が“あじさい”だと思う。
見た目では無く
“あじさい”の花言葉は
移り気、浮気、無常
君は浮気症でそして
移り気が激しい。
無常……君は、気が付くといつも
変わっている。
髪の色、爪の色、好きな服装、メイク
よく、飽きもせずに
変われるなぁと、そう思う。
そんな君が一貫して
“あじさい”を好きだと言う。
そこだけは、“あじさい”と似ていないな
そう感じた。
テーマ“好き嫌い”
好き嫌いは駄目だとか
綺麗事だと思う。
世の中、嫌いな物があって
当たり前だと思う。
食べ物、生き物、音、匂い
すべて、好きな人なんて居ないだろう。