ノーネーム

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7/25/2022, 2:51:28 PM


自分に無いものに憧れる
今日もあの空を見ながら

気付いてないのだその鳥は
そのために何の努力もしてない事に

知らないのだ
その籠にどれほど守られていたかを

籠はとっくに錆びれきっているのに

行きたきゃ行けよ、あの空へ
立派な羽を見せびらかせて

どれだけけしかけても飛ばないのだ
変わらずそこで綺麗に歌ってみせるのだ

どうしてかは知らないが
「籠鳥雲を恋う」
とはよく言ったものだ


そうだよなぁ
憧れるだけなら楽だもんなぁ

7/24/2022, 1:14:57 PM

「友情」なんてものは
自分に一番縁のないものだと思う

どっかのお偉いさんの話しじゃ
友達が多ければ多いほど
人生大成功するらしい

占いは信じないけど
それだけは100%合ってると思う

今のこの僕自身が何よりの証拠

今更友達の作り方なんて聞けないし
出来たところで気を遣わせてしまいそうだ

小さい世界を壊されたくなくて
自分のこの自己中さに呆れもした

実際軽蔑もされたし、縁も切られたよ
数え切れない程にね

でも、それでも
僕に優しくしてくれる人はいた
褒めてくれる人も怒ってくれる人も
ほんと少ないけどちゃんといた

ありがとう、嬉しかった
泣いちゃうくらいに

だから大事にしようって決めた
友情とは違う形かもしれないけど

数が少ないなら
僕にもなんとかやれそうな気がした

7/23/2022, 1:32:24 PM

この夏だけの命と決めて
今年もひとつ花咲いて
万人の目が夜空に向いても
人知れず花びら広げた

夏の象徴であり続ける為にと
それが決められた宿命なのか
はたまた曲げられない意地なのか

…あの人みたいだと思った

周りが思う自分であり続ける為に
あの人は心に蓋をするのが上手だった
頑固で真っ直ぐでいつも上を向いてた

眩しくて倒れそうな僕に
日陰を作ってくれたのはあの人だった

到底敵うはずないよ
あの人が散ってしまった今でも
せっかくの日陰を逃げ道にして
落ちた花びらを数えてるだけの僕には

夏は期限付きのものだらけだ
あの人の時も夏の終わりだった

そしていつまでも心から消えないのも
その夏のせいなのか、それとも…




7/21/2022, 12:46:53 PM

今一番欲しいものを手に入れたとして
その後は?

どうせ次から次へと欲張って
気づけば失ったものの方が増えている

大人になってしまえば
あれもこれもなんてダダをこねてられないから
我慢を覚える 諦めるのにも慣れる

今一番欲しいものは
一番手の届かない所にわざと置いてくるんだ

だってそっちの方が楽だもの、心が
遠くから眺めてるくらいでいい


7/20/2022, 6:37:04 AM

視線の先には
いつもの時間いつものように始まる
テレビのニュース

政治だ金だ、事故だ殺人だ、
流行もあのウィルスも
僕にとっちゃどれも楽しくないものばかりで
頭の中じゃいつも違う事考えて
いつものようにテレビを消す

視線の先には
消えた真っ黒な画面にぼやけて映る
冴えない僕自身

僕はこんなだっただろうか
最近ちゃんと笑えてない気がする

それこそ今流行りのアレのせいで
とか言ってみる

自虐的にもなるさ
なにかのせいにもしたくなるさ

繋がりはほどけてしまった
大事に大事にしてきたのに

またイチからやり直すのが怖いんだ

画面の奥の僕は
いつか笑いかけてくれるんだろうか

分かってる
この世界は努力した者にしか
笑いかけてはくれない

頑張れるだろうか、やり直せるだろうか
新しい場所で
愛想笑いからもう一度

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