ノーネーム

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7/2/2022, 2:11:45 PM

くしゃくしゃになった夢で散らかった部屋
重いカーテン 漏れない日差し

その一つひとつがゴミになったのは
ただ単にお金が無かったから
才能があるなんて自惚れていたから
結局自分が一番可愛かったから

たまに思うよ
今では綺麗に光が差し込む部屋
ひとつくらいなら
その隅にでも飾れたのかもしれない


後悔なんてしてないさ
人並みには大人になったつもりだから

7/1/2022, 11:48:12 AM

窓越しにぼんやりと見えるのは

まだ咲ききらない桜の下
早く大人になりたくて背伸びしすぎた横顔

先生に叱られた学校の帰り道
わざと遠回りした先にあった海辺の桟橋と夕焼け

初めて繋いだ手 伝わる体温
赤く染まった空と君の頬

凍える風 前が見えなくても
振り返るといつも寄り添ってくれた白い足跡


だんだん眩しくなってきて細める目
閉じてしまうにはもったいなくて

あと少し、もう少しだけ見せて
懐かしき思い出

7/1/2022, 12:38:38 AM

あの出会いは運命だと
見えない糸のおかげと繋ぎとめたのは僕

この別れも必然と
見えない糸のせいにして引きちぎったのも僕


「ひとりにしないで」
それでもそれに縋ろうと手を伸ばした


見えたふりして

見えないふりして


6/29/2022, 1:32:31 PM


この夏全てを味方につけて
大きく高くふんぞり返るアイツに
見下されてる気がした


「いいよなぁ、のんきにフワフワと」


バカにしてやったのかもしれないし
ただ羨ましかっただけかもしれない

あの頃の僕は
すごい天の邪鬼だったから

もしかしたら
アイツもそうだったんだろうか

あの時一緒に泣きたかったんだろうか


6/28/2022, 3:12:48 PM

息苦しいのはきっと生温い風のせいで

前が見えないのはきっと太陽が眩しいせいで

身体が重いのはきっと汗で染みたTシャツのせいで


それでも「走れ、止まるな」と
たきつけるのはきっと夕立ちのせいで

だから、嫌いなんだよ夏なんて

夏なんて…

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