9/7/2023, 8:09:09 PM
消えたかった。なんてのはただの嘘で、わたしはあの人をブロックしたかった。人差し指で。どうせ彼女も私をブロックしているのだから、こんなのはお互い様だ。いつか彼女が言っていた。「じゃあ引き分けでいいじゃん」
あぁもう、だったらここは私が負けるわけにはいかない。最後の最後だしね。思いっきり煽ってからブロックしてあげようか。君には感情がない。他に依存先が見つかったんだろう。普通に君、詐欺師だよね。
フリックで打った罵倒は、自分ではいい出来だった。これなら秒速でブロックしてくれる。私はそれを望んでいる。しばらく未読が続いた。恐らく、ブロックされたのだ。さよなら、友達だった人。
……既読なんでいらないから、お金、返してくれないかな。なんでブロックしないかな。行動力あるんじゃなかったの?
結局、私は彼女をブロックしないまま、できないまま、彼女からの連絡を待っている。あぁ、どうでもいいや。踊るように消えていきたい。やっぱり、なぁ。