私の名前をほとんどの人が知らない
だって見立たないし、知る価値もないから
自らも積極的に名前を隠している
しかし私も人間なので悲しんだり恋したり喜んだりする。
だけど、毎回一人ぼっちだった
一人で泣いて、一人で恋して、一人で喜ぶ
複数人だったらもっとこの感情を高ぶらせることができる筈なのになぁ。
私の名前 原 彩夏 はらあやか
私の存在をみなに知らしめてやりたい。
結局思うだけで、行動には移せやしないのだ
視線の先には君がいる
友を見るふりして後ろにいる君に視線を向ける
君の視線の先に僕はいない
君の瞳に映す価値もないほど
自分は未熟な人間だと知らしめられる
そして僕の視線から君の姿を消す
この関係が一番いいのだ
と、自分に何回も言い聞かせるたびに、本当にこの恋は叶わないと事実を叩きつけられる感覚がして、胸が苦しくなる
多分 僕が大人になった時、視線の先に君は絶対いない
その事を考えると妙に安心して、眠りにつける
私だけがあなたを本気で愛して
あなただけが私を本気で愛してくれて
その関係も遥か遠い昔の記憶のどん底に沈んでいる
だけど、ふとした時に思い出すあの日々
私だけがその日々を知っている
私だけがその日々を思い出しては、胸が苦しくなる
私だけが取り残されて、
私だけがあなたを本気で愛していて、
私だけが私の心をわかるはずなのに
私でも今の私の本当の気持ちがわからない
憎しみでも、悲しみでもない。
私だけがこの気持ちに悩まされる
色々な人の愚痴を喉に酒を流し込みながら吐き捨てたり、
一緒に、夕闇染まる街の中で明日の予定を立てながら
手を取り合い、歩いたことも、
すべて思い出す。
でも遠い日の思い出になりつつあるのが、僕の嫌な考えであり、真実でもある。
2日会ってなかっただけで、彼女は涙を流してくれた。
だけど今は2日どころか、既に1年は経っている。
彼女はLINEの既読をつけたまま、なんの返信も返してくれない。
嫌ながらも俺は、だんだんと感じていた。
彼女が日々を重ねる事に笑顔から本当の笑顔が消えかけていたことが。
無理して笑っている。
病死だ。
俺はその事実を受けいれてもなお、LINEの返信が来てないか、毎日習慣化するくらい確認している。
段々とあの思い出が遠くなっていくのが嫌だ。
何ならすべて忘れ去りたい。
遠い日の思い出になんて、なってほしくないよ……
断る勇気。
僕の周りの人間、全員が持ち合わせているもの。
だけど僕にはそれがない。
だからいつまで経っても、いじめられて、パシられて、
弱いままで…本当に馬鹿みたい。
だけど、今日でそんなことも全部終わりにしよう。
断る勇気なんて、どう足掻いても得ることはではないのだから。
勇気一つでこんなに人生狂わされるなんて、
思ってもなかったなぁ