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8/17/2024, 11:15:49 AM

いつまでも捨てられないもの

どうしてだろう。どうしてあなたと別れたのに一緒に撮った写真を捨てられないんだろう。どうでもいいはずなのに捨てられない理由はなんだろう。苦しくてきつくて別れたはずなのに。言ってもいいのかな?「よりを戻したい」って。

8/15/2024, 11:39:27 AM

夜の海

夜の海は冷たい。だけど僕はそんな冷たい海の中に踏み入れた。どんどんと水深が深くなっていって足が届くかくらいの所まで来た。透けたTシャツからは友達から受けた暴力でてきたあざが見えた。僕はそれを見て唇を噛んだ。お母さんに言っても「あんた物語作るの好きだからってそんな妄想しないで」と言われた。僕にはお父さんもおばあちゃんもおじいちゃんもいない。誰にも相談できなかった。ゆういつ信じていたお母さんにまでもああ言われてしまった。もう頼れる人がいない。そう思って僕はお母さんに行方不明だと思わせるために隣の県の海で命を経つことにした。この時お父さんが生きていれば、おばあちゃんが生きていれば、おじいちゃんが生きていればそう考えた。数秒後僕は「くだらない」と言って海の底へと沈んでいった。

8/12/2024, 11:33:01 AM

君の奏でる音楽

俺は今日も君に言った。「ねぇピアノ弾いて」そう言うと君はため息をつきながらピアノを弾きはじめた。俺はそれを見て思った。「やっぱり苦しそう」そう思いながら俺は踊った。俺と君はユニットを組んでいる。俺は元アイドルで君は元天才ピアニストだった。でもあることがきっかけで芸能界に出ることをやめた。そして現在二人でこの第二音楽室で練習をしている。ただ俺はこの第二音楽室が窮屈だと思ったことはない。理由は2つ誰にも見られないで練習できることと練習が終わったあとに二人でイチャつけるから。

8/9/2024, 12:46:57 PM

上手くいかなくたっていい

上手くいかなくたっていい。そう思ってあの人に8年間片思いしてきた。何度も嫌な噂ばっか聞いて時には「あの人のこと好きで良いのかな」って思った。嫌な噂を聞いた日には泣きすぎて眠れない夜もあった。でも友達が背中を押してくれた。どんなに苦しくても否定されても私はあの人を好きになったことを誇りに思っている。去年のホワイトデーあの人がお返しに来たときに言ってしまった。「あなたが好きです」そう言うとあの人は驚いた顔をしながら「ありがとう」と言ってくれた。私はその言葉が何よりも嬉しかった。卒業式の日私はあの人に呼び出された。「ホワイトデーの返事。」そう言ってあの人は私の目の前に手を出して「改めまして僕と付き合ってください」私はその時思った。上手くいかなくたってときを待てばむくわれると。あの時あなたを諦めなくてよかったと。

8/7/2024, 10:16:07 AM

最初から決まってた

最初から決まってた。俺は何があろうと君を選ぶ。俺は今二人の男女から求愛されている。一人は男性で幼馴染の先輩。もう一人は女性で一目惚れらしい。正直言うと俺は女性に対して一つも興味がない。俺はゲイだ。俺は話を聞いてすぐに返事をしたかった。「俺実はゲイなんだよねそんで昔から先輩のこと好きだった。」そう言いたかった。でも怖くて言えなかった。今の自分は先輩に直接伝えられる自信がない。だからLINEを送ることにした。「ずっとずっと先輩のことが好きでした。付き合ってください。」すぐに返信が来て「ありがとう。よろしくお願いします」俺はその日の夜先輩に電話をした。あの時スマホから聞こえる先輩の声を俺は今でも覚えている。でも今はその声を直接耳元で聞くことができている。

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