今週からグッと冷え込むらしい。ようやく冬が見えてきた。私が1番好きな季節は冬。単純に暑さより寒さが好きなのと、イベントにワクワクするから。とうに成人は超えたが、雪が降ると嬉しくなるし、クリスマスやお正月も1週間前から楽しみにしている。つまりは精神的に子供というわけなのだが。
冬になれば一面銀世界が待っている。ストーブにあたり、温かいココアを飲む至福のひととき。多分、誰よりも冬が楽しみだ。
学生の頃同じ部活だった後輩。はなればなれになった今でもたまに連絡を取り、今年の初夏には彼女の進学先まで旅をした。対面で会うのはかなり久しぶりになったが、口を開けばあの頃のように他愛もない話で盛り上がる。とても居心地が良かった。はなればなれになっても心のどこかで繋がっている。そう思わせてくれた。また会いたいなぁ。
今日は中身の無い創作
子猫を拾った。汚いダンボールに入れられ、降り注ぐ雨に小さな体を震わせていた。目が合ったのでいても立っても居られずに連れて帰った。幸いうちはペット可の物件。汚れを拭いてやりミルクを与えると元気に飲み干してくれた。これも何かの縁と思い、そのまま買うことにした。それから数年経った。子猫はまだ子猫のままだ。これはおかしい。そのうち尾が割れた。なるほどこの子は妖怪だったのか。それから数十年経った。子猫はまだ子猫のままだ。自分が死んだ後、子猫は消えた。どうやら子猫は自分にしか見えていなかったらしい。
すっかり秋めいてきましたね。まだぽかぽか陽気な時間帯もあるが、時折吹く風の冷たさが秋を感じさせる。秋風を浴びると、どこか寂しい気持ちになるのは私だけだろうか。秋のなんとも言えないクールさというか、別れがある訳でもないのに物悲しくさせられる。秋という季節は一瞬で過ぎ去る。気がつけば冬になる。本格的に寒くなる前に、このなんとも言えない気持ちを秋風と共にもうしばらく味わおうではないか。
私は成人式に行かなかった。表の理由は振袖の着付けが面倒だから。本当の理由は、かつてのクラスメイトに会う資格など無いのではと勝手に思っていたから。優しくしてくれた女の子たち、いつもおちゃらけていた男の子。初めてお付き合いをしたあの人。会えば話に花が咲くとは思った。でも、どうしても顔を見せる勇気が出なかった。
成人式の後は同窓会があったらしい。幼なじみから何枚か写真が送られてきた。皆、昨日も会ったかのように楽しげだった。やはり勇気を持って行くべきだったと後悔した。
あれから1年が経とうとしている。次の同窓会までいつだろう。みんな、また会いましょう。