「酸素」

酸素を吸うのさえ
息苦しい日々
私は何故呼吸しているのか
問い続けているが
酸素は答えてくれない
ただ光合成の結果来ていると
言わんばかりだ
緑色も癒しを与えてくれない
もはや自然からも見捨てられたか
エデンを追われたアダムとイブのように

「星に願って」

どのくらいの願いを
どのくらいの数で
星々に願ったか
もはや覚えていない
叶わなかった願いについて
愚痴を言うのはやめておこう
叶った願いと共に
思いがけない幸運もあったから

「旅の途中」

もうここで最後にしたいのに
まだ途中だというのか
ライヘンバッハの滝に飛び込んで
すっきりするのも許されないのか
生きのびることに価値はあるのか
私はそれを問うことすら
出来ないくらい疲れてる

「明日に向かって歩く、でも」

まだ前向きになれないんだ
愛猫を亡くしてから
とはいえ落ち込んではいられない
日々の朝日を信じて顔を上げよう

「幸せとは」

まず愛し愛されることだろう
しかし死の別れは避けられない
それを超えるほどの愛を
私はまだ見つけていない
あるいは　そばにあっても
気づいていないのかもしれない