飛峰

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11/23/2024, 11:07:25 AM

「落ちていく」

落ちていく人を
さばくつるぎは
血の匂いしか無いではないか
正義を振りかざせば
うるさい宝石の音しかしない
落ちていく水の中は
下の方がはるかに清いこともある
落ちた者にしか見えないものもある

11/17/2024, 11:36:15 AM

「冬になったら」

寒さに負けずに
楽しめることは
なんでも考えよう
霜の林をどう踏もうか
雪の中でどう踊ろうか
クリスマスの贈り物
除夜の鐘の響き
それらを楽しくする為
まずは寒さを歓迎しよう

11/11/2024, 8:45:02 PM

「飛べない翼」

全ての翼が飛べないように
全ての希望も叶うわけではない
でも飛べない度に
新しい羽根は見つけられる
だから哀しいと思う暇はなかった
おそらくこれからも

11/9/2024, 10:10:10 AM

「脳裏」

亡くなってかなり経っても
あなたのことを忘れたことは無い
あなたの姿は私の脳裏に
はっきり焼きついている
この身がネガフィルムになったように
止まらない焼き増し
止まらない熱い思い
止まらない涙

9/23/2024, 12:22:22 PM

「ジャングルジム」

あの上に登った時は
なんて高いと喜んだ
今はそれより高いビル街で
働いているというのに
空がかえって遠くに思う

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