飛峰

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1/28/2024, 12:20:21 PM

「街へ」

静かな土地に住んでいても
時に私の霊は街を求める
人の波 ビルの林
ショーウィンドウの
服 靴 バッグ
喫茶店の茶器
あらゆる物と色のるつぼに
飲まれたいと考える
我慢できずに電車に乗る
桁違いに多い駅のアナウンス
歩けるだけで私の霊は活力を得る
これでしばらくは
落ち着いて過ごせるというものだ

1/21/2024, 2:07:17 PM

[『特別な夜』によせて:3月11日]

ヘルメット被り愛猫抱いたまま
余震停電長き夜過ごす

1/13/2024, 4:35:34 AM

「ずっとこのまま」

そういられたら
どんなに良いか
しかしすぐ
崖に落ちるかもしれない
私はいつも怯えている
すぐそばにいるあなたの
服の裾をギュッと握って
離さない
それが私のささやかな抵抗

1/8/2024, 3:53:44 AM

「雪」

雪よ今年は
その袖を広げてくれるな
かの地の涙を凍らせてはいけない
今年の袖は喪の黒が相応しい

1/3/2024, 11:10:03 PM

「日の出」

今は偶像崇拝と言われそうだが
古代人が朝日に祈ったのは
自然なことだったに違いない
暗い夜空を突き抜ける金の束
あれこそ希望の発芽

今は暗くても
まず朝日を待ち侘びよう
あの金の束が見えたら
狂うくらいに喜ぼう
そうすれば今日歩いていける

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