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8/30/2023, 8:57:30 PM

あなたが通ったその時に柔軟剤がふわっと香る。

それが好きだった。

いつの間にか私は君を待っているようになった。

いつもの時間にあなたは私の前を通った。

いつの日かあなたから

ふわっと香る柔軟剤の香りがしなくなった。

香水を付けるようにしたみたい。

なんで香水を付けるようにしたんだろう?

でも私は変わってしまった彼の香りも好きだった。

少し大人っぽくて爽やかで

彼をよりかっこよく見えるような気がした。

私も匂い替えてみようかな





─────『香水』

8/29/2023, 9:09:32 PM

「言葉はいらない。
ただ、彼女がそこにいるだけで、すべてがわかる。」


僕は耳が聞こえない。

だから言葉はいらないって言うよりは

聞こえないから伝わらない。

でも彼女との出会いが

僕の世界を広げてくれたような気がした。

彼女は表情豊かだった。

彼女のその微笑み、その瞳の奥の輝き、

その手の温もり。

それだけで、彼女が感じる喜びや悲しみ、

怒りや幸せが、僕にも伝わってくる。

どんなに言葉を交わしても、

それ以上のものはないかった。

「言葉がなくてもいい。ただ彼女が居てくれるなら」

この時がずっと続けばいいと僕はいつも願ってる





─────『言葉はいらない、ただ・・・』

8/28/2023, 11:16:00 PM

いつも通りの朝

いつも通り顔を洗って

いつも通りご飯を食べて

いつも通りのメイクをして

いつも通り仕事へ向かう

そんないつも通りを繰り返していたのに

私の家に訪問してきた君は誰。

全くの見覚えがない私は

ドアを開けるのに躊躇した。

少し迷ってインターホン越しで会話をした。

「こんにちは、家上がらせてください。」

「えっと、部屋番号間違ってないですか?」

「いいえ間違っていません。だって...」

驚いた。

だってに続く言葉は

赤の他人が知るはずのない話だったから

「今開けます」

仕方なく家にあげることになった。

ここからだ。

突然の君の訪問が

私のいつも通りの生活を崩した





─────『突然の君の訪問。』

8/27/2023, 9:52:29 PM

雨に佇む彼女を見た。

傘を彼女に向けようとした。

でもそれは僕の役目じゃなかった。

だって彼が居るから。

僕は彼女が好きなただのモブに過ぎないから

雨に佇む彼女を見ていたくなくて

僕は彼女に背を向けて歩く

離れていく彼女との距離

彼女を呼ぶ彼の声

僕も主人公になりたかったな。





─────『雨に佇む』

8/27/2023, 12:41:56 AM

私すぐ忘れちゃうから

今日あったことも

今日やった事も

覚えられない。

今日の日付も曜日も覚えてない。

今覚えてるあなたの事も

もうきっと忘れてしまうんだ。

だから私は日記帳に書く。

いつか文字が読めなくなるかもだけど

書けなくなるかもだけど

忘れないように

大切なことをずっと覚えておきたいから

私の日記帳には

君のことを1番に書いてある。

あなたが好きだから

あぁ、忘れたくなかったよ。





─────『私の日記帳』

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