あなたと向かい合わせで座る
君の顔をしっかり見ることなんて
恥ずかしくて見れないよ。
でもこの時間が続けばいいのになんて
わがままかな?
君と目が合うと顔が赤くなるから
困っちゃうな。
「君が好き」
いつか向かい合わせで言えたらいいな
─────『向かい合わせ』
彼女はあの日から
やるせない表情を浮かべる
僕はそんな彼女を見ていたくない。
だって君の笑顔に心奪われていたから
もう元通りになってよ
─────『やるせない気持ち』
月が海に沈む景色を覚えてる。
綺麗だった。
まだ見た事のない景色だったから。
神秘的だなって感じたと思う。
その時は私のことでいっぱいいっぱいで
嫌な気持ちが溢れそうだったから
より月が海へ沈む景色は綺麗で
心を落ち着かせてくれた。
それと同時に私は私のままでいいことを知った。
いつかまたあの景色を今度は1人じゃなくて
大切な人と見に行こう
─────『海へ』
「また靴下裏返しにしてもう何回言ったらわかるの?」
少し怒って名前を呼ぶ君は
いつも僕を叱ってくる
それでも何回も何回も
同じように注意してくれる君
そんな君が大好きだ。
いつかは裏返しにしないようにするから
ずっと僕の事見てて欲しい。
─────『裏返し』
先生の話を聞き流しながら見る外が好きだった。
窓側の席にいる私は外を見ても
誰とも目が合わないと思っていたのに目が合った。
椅子から落ちるところだった。
綺麗な羽を持った君は誰?
思わず仲良くもない隣の席の子に話しかけた。
「あれ、見える?」
窓を指さして聞くが
「何が?」
「人飛んでない?鳥みたいに」
「見えない。大丈夫?具合悪いの?」
見えない?
有り得ない
自分にははっきりと見えているのに
「ううん、なんでもない。」
そう言ってまた私はまた外に視線を移した。
やっぱり君は
私をじっと柔らかい笑みを浮かべて見つめていた。
太陽が高く上がって窓から日が差している
君の影もしっかり写っている
これが見えないなんてどういうこと?
でも私はこういう状況にドキドキしていた。
もし私にしか見えていないなら
そのわけがきっとあるはずだから。
どうしよう
鳥のように飛ぶ君の笑顔に一目惚れ
─────『鳥のように』