世界が真っ逆さまになってくれたら
私の願いはきっと叶うのに
明日もずっと清く正しく世界は回る
誰かの我儘と小さな声を犠牲にして
もしも世界が本当に逆さまになったら
苦しみの声は消えるかな
そんなことないんだろうな
だから私はそんな世界じゃ生きていけないわ
また別の人が苦しむだろうから
また私の願いは叶わないから
誰かを犠牲にして得る
平安とか幸福とか
無意味なのだとそろそろ誰か
分かって気付いて直してくれればいいのにとか
そんな人任せにぼんやり考える
力不足な私が何かをなせるようになりますように
誰かの人生に少しの意味と幸福を残せるように
そんな小さくて壮大な夢ばかり抱えて
何も成せない私が憎い
私の人生とか思想に対して
重大な何かがあった日は
心が波立って
頭が恐ろしい程回って
目を瞑っても
意識が冴えている
そんな夜は
原因がいいことか
悪いことかは
関係なく
なぜだか少し泣きたくなる
この内側で暴れ回る
どうにもならない熱を
感情へと昇華したいのだと思う
いつだって
私は何かを成し得たい
だけど
私の力不足とか
厳しい現実とか
そういうものに
すごく打ちのめされて
手を伸ばすことすら
少し億劫になる
でも諦めたくなくて
伸ばしかけた手を
届かせてみたくて
人生は一期一会だと思う
家族だろうと無二の友人であろうと
数ある可能性の中から
偶然に出会えた
それを奇跡と思うかは
人次第でしょうけど
私はとてもちっぽけなことのように
感じるのだ
だから
さよならだとかまたねだとか
きっと数奇な巡り合わせの中では
無意味に等しいようなこと
私とあなたは
自らの意思で出会ったわけではないのだから
別れだって同じように
意思になど左右されない
そんな風に思う
だから期待などしない
いいことも悪いことも
全て偶然で言わば
自分の運のようなものだから
光と言える存在でありたい
いつだって全てにとって光でありたい
けれどそんなことできるはずもないのは
百も承知なわけで
だから
なるべく光であれるように
努めているけれど
たまにものすごく
頑張れなくなるときが来る
そんなときは
自分が真っ暗な闇でないなら
なんでも大丈夫なんて
そんな気持ちで頑張って
そうやって進んでいく中で
ふと自分がものすごく惨めになる
正しい道を選べない私は
こんな頑張らない私は
生きている意味なんてないんだとか
そんなことを思ってしまう
そんな訳ないの
頭では分かってるの
でも
気持ちが着いて来てくれるかは
別の問題で
誰かがそばに居たなら
きっとこんなに悩まないのに
こんな私に寄り添ってくれる優しい人を
浪費するようなことはしたくないから
願い下げするのだけれど