上京したてで右も左もわからぬ街

戸惑う私に突然話しかけてきた見知らぬ貴女

あれよあれよと店の中に連れられて

買ってしまった要らない絵画

あれから幾年幾数日が流れても胸に刻まれた深い傷は癒えることがなく私の心をジクジクと蝕む自責の念

あの時あの場所に貴女が居たから

あの時あの場所に私が居たから

起こった不幸

この後悔とは一生付き合っていくんだと

私は今日も独り夜空を見上げる

雨降る街

愛する人と会う口実の傘

私に不要な愛会傘

今日も私は独り傘

今世の私の人生は沈みが強い

好転したと思った矢先に急落下

心臓に悪い人生だ

だから私は今生には何も期待しないことにした

ただただ今よりも悪い事態にならぬようにと

そう、思っていきている

人は過ちを繰り返す

すごく昔のように感じる第二次世界大戦

だが実際世代的には５世代分くらいしか過去ではない

私の世代の2世代前に戦争は終わったらしいが

それを知るとそこまで昔だとは思えなくなる

人は過ちを繰り返す

未来のことは誰にもわからないが

ただ今よりも世界規模で人類が仲良くなれる未来が来たら素敵だね

去年は何をしていただろうと思い出そうとしてもなかなか記憶が戻らない

それは今と変わらぬ日々だったからか

はたまた今よりもゆとりがあったのか

毎日を生き抜くことに必死でつい忘れてしまう

でも、まぁ死ぬ前にはトータルでプラスになればそんなことは些事だと思う