ある日、君は僕を作った。
丸い雪玉2つと、石の眼。枝の手。

次の日、僕より小さな子を隣に作った。
丸い雪玉2つと、僕より大きな石の眼。腕の手。可愛い葉っぱのリボン。

可愛い女の子だった。

ここは寒い寒い場所。
冬は一緒に過ごせそうだ。

これからよろしくとお互いに笑った。

#冬は一緒に

帰り道、自転車を押しながら帰る。

「明日さー、英語小テストあるけど範囲どこやっけ？」

「テキストの36ページから38ページやろ。」

「だるいなあ。今日、電話しながらゲームせん？」

「勉強しろよ。」

こんなとりとめもない会話今しかできない。
それに気づくのは何年も先。

#とりとめもない話

声が少しおかしいのに貴方は気づいて、のど飴をくれた。

甘くて、爽やかな味。

たったそれだけのことだけど、好きになってしまった。
私のことを少しでも気にしてくれたこと嬉しかった。

私は貴方を毎日気にするようになってしまったよ。
貴方が風邪をひいた時用に、のど飴を買ったよ。

次は私が貴方に優しさをあげたい。

#風邪

「ああ、自由だ。」


この季節になると、私は空を飛べるようになる。
仲間とともに、青い空をめざして。


私は雪を待つ雪虫。


#雪を待つ

街には色とりどりの光が散らばっている。
鳴る音楽も軽快でウキウキする。

今日のコートは薄手だったかな。
少し寒い。

待ち合わせの場所につくと彼が待っていた。
にっこりと笑うと、私の首にマフラーをかけた。

暖かくて、肌寒さが和らいだ。

ご飯を食べに行く前に、貴方とあのイルミネーションを見たいな。

きっとキラキラした目で見るんだろうな。
この素敵な世界を共有できて良かった。

#イルミネーション