貝殻
僕も自分を出したら
終わってしまうのかな。
俺の心も、
空模様みたいに晴れる瞬間があったらな、、、
起きる時間だ。
また、いつもの繰り返しが始まる。
鏡を見ると、いつもと変わらない自分がそこに居た。
今日は予定は無い。テレビでも見るか。
何も変わらない。
いつもと同じ。
退屈な人生だけど、こうするように教わったから、
「社会に馴染んで、自分を消し、周りと仲良くする。
社会に馴染めないのは、貴方が可笑しいからです。
皆で団結し、より良い未来を創りましょう。
そうすれば、安心して暮らせます。」
これでいいはずだ、
なのに、何でこんなに虚しい?
人並みにお金はある、体も健康、対人関係も、普通。
なのに何故満たされない?
考えても答えは出ない。
諦めて、テレビに視線を戻した。
社会的な話題を取り扱う番組のようだ。
[社会に合わせるだけでは、幸せになれない、
最近の世代は、周りに合わせるのではなく、
自分の個性を大切にしているようです。]
へぇ。いいなぁ、個性を持ってる人間は。
俺は平凡な人間。
個性は無い癖に、どこか生きづらい。
大多数に従わないと生きていけない人間になった。
「いつまでも捨てられないもの。
それは、人間の本質を表しています。
そして、人は生まれつき綺麗な心を持っています。
その証拠に、例えば、良心や友達、家族など、
他の人にも幸せになって欲しいから捨てれない」
道徳の授業や、綺麗事が好きな人が良く言っていた、
そんな事、ある訳ない。
人は自分の為なら何でも捨てるのに、、、
綺麗事を言うな、バカバカしい
そう思いながら、
怒られない為にいい子の返事をしていた。
あれから月日が経ち、
僕はやっと見つけた。捨てられない物を。
とても大事だから、壊さないように
閉じ込めた、
それでも、不安定になるから
罰を与えた、
もう今は出て行こうとしないし、僕だけを信じてる。
ついに完璧に手に入れた。
失うわけにはいかないんだ。
やっと見つけて手に入れたんだから。
終わりにしよう
キミとボク
幸せになんて成れない事は知ってるだろう?
終わりにした方が楽だろう
一緒に居る事で苦しむより
別れた事で悲しむ方が
まだ楽でしょ?
早く去ってくれ
ボクが入れない場所まで行ってくれ
ボクが居なかった頃の世界で
幸せになってくれ
追いかけてこないで
キミが来るとまた希望を見てしまう
ボクの未来には絶望しか無いのに
キミには輝いて生きていて欲しい
「なんでキミはボクの所に来るの?」
ボクは何も持ってないのに
それなのにキミはボクの所へやって来る
キミは明るく微笑んで綺麗な目でボクを見る
「同じだから」
キミの目にボクがどう映ってるのかは知らないけど、
ボクはキミと同じだ
何も持ってない
そうか
やっと分かった
キミがやって来る理由
ボクがキミの幸せを願う理由
「ボクとキミは同じだから
お互いが光で、お互いが影だから」
始めよう
これから幸せに成るために
「ボク(キミ)ならキミ(ボク)と輝ける」