NoName

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11/15/2024, 10:32:18 AM

白くてふわふわな毛並み
ビー玉みたいな青い目

フクスケ、ふく、おいで
名前はフクスケ。

彼がくれた最初で最後の誕生日プレゼント
この子がみっちゃんに幸せを運んで
来てくれるよ
と、カゴを抱えて微笑む彼
ふたりで一緒に育てようって言ったのに
彼はこの子をフクスケを置いて私の前から
姿を消した
にゃーにゃーとカゴの中で鳴く子猫を
そっと抱き上げた
フクスケには私しか居ない
あれから、色々あったけどあんなに小さかった
フクスケは今は立派な成猫になった。
今日も明日もこれからも、ずっと一緒だよ

子猫/夜凪

11/14/2024, 10:28:30 AM

゛冬の空気は澄んでいて
星もキレイなんだ゛と
彼が言っていた。
あぁ、そういえば彼は星を見るのが
好きだったなぁ、
と、思い出す
彼と別れてから迎える2度目の秋
風がほんの少し冷たくてマフラーに顔を埋める

これから先はひとりきりで
歩いていこう

秋風/夜凪

11/13/2024, 10:31:59 AM


さて、そろそろ帰ろうかなぁ
彼女が、バックを肩にかける。
送ろうか?
と、彼女に声をかけてみる

それに、曖昧に笑って首を振る
ううん、遠慮しとく
そう、じゃあ、また

うん、またね
自分は左へ、彼女は右へ
次はいつ会えるのか、期待を胸に帰路に着く

また会いましょう/夜凪

11/12/2024, 10:03:33 AM

生きてれば、嫌な事
辛い事、
たくさんある
だから、遊園地に行かなくても
生きてるだけでスリルは味わえる
なんていっても、人生は最高の
アトラクションだからね

スリル/夜凪

11/11/2024, 1:26:29 PM

飛び方なんて、とうに忘れた。
と、彼は寂しそうに笑う
その顔を見る度に私は胸が痛む
どうして、
貴方には白くて綺麗な羽が
あるじゃない。
喉元まででかかった言葉を飲み込む

飛ばない翼/夜凪

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