テーマ:突然の別れ　#187

突然の別れがいつ来るかわからない。
明日かもしれないし、
1週間後かもしれないし、
もっとずっと先かもしれないし、
今すぐかもしれない。
ただ、
その別れにもきっと意味がある。
何事にも意味がある。
あなたが生きているだけで、
意味があることだから。
突然の別れがあれば、
突然の出会いもある。
人生とはそういうもの。
だからこそ儚く、尊い。
突然の別れには備えられないかもしれないけれど、
今この時を大切にすることが、
突然の別れに備えられる唯一の手段かもしれない。

テーマ:恋物語　#186

恋物語なんて書いても、
現実と空想はかけ離れていて、
どうしても嘘っぽくなってしまう。
だからといって、
恋をしたいわけでもない。
恋をしてその人に夢中になってしまったら、
僕は僕でなくなってしまう気がするから。
恋は怖いという感情がどこかにある。
恋愛の話をされても無知な僕はその話に参加できない。
それはいけないことだろうか。
普通じゃないのだろうか。
高校3年、
この17年間一度も人を好きになったことはなく、
恋愛とは程遠い、
一人の男は青い空を仰ぎながら思う。

テーマ:真夜中　#185

真夜中に最近目が覚める。
なんでかはわからない。
それから何分かして寝るのだが、
目覚まし時計がなる前にまた目が覚める。
それからは眠ることができない。
これってなんなんでしょう？

テーマ:愛があればなんでもできる？　#184

「先生、愛があればなんでもできる？」
二者面談をやっていたとき、
一人の男子生徒に言われた。
私はその質問になんと答えたらいいのか、
わからなくなった。
真剣なその子の雰囲気。
いつものおちゃらけた空気はなかった。
「どうして？」
その時、
私がそう言ってしまったことに今でも後悔している。
あの子のことを表面上でしか見ていなくて、
あの子の求めていた答えをあげられなかった。
あの子が助けを求めようか、
私を試したことも知らず。
「ううん。なんでもない」
彼から真剣な雰囲気がフッと消えた。
怖いと感じた。
自分の生徒なのに。
でもその怖いという感情が、
私の未熟さを自覚させる。

あの子がいなくなった今、
そういう質問をする子は
何らかの事情があることを学んだ。
亡くなってしまったものはいくら悔やんでも、
戻ってこない。
あの子のことを私が愛していれば、
あの子は今でも……。
そう思うことがふとある。
苦しみを少しでも分け合えていれば、
あの子ともっとちゃんと向き合っていれば。
「愛があればなんでもできる？」
その答えに答えてあげられていたら。
あの二者面談をした日に戻りたいと、
何度も思った。
でも一度失った時間と命は
もう二度と戻ってこない。

テーマ:後悔　#183

人を励ましていると、
自分も励まされているような気がする。
自分に言っているわけじゃないのに、
あぁ、そうかと思ってしまう。

後悔していたことも
過去になってしまえば、
そういえばこういうこともあったなぁって
笑い話になってしまう。

辛かったことも
思い出になってしまえば、
懐かしく思えてしまう。

今は前も見えない暗闇をさまよっていても
いつか光を浴びられる日を信じて
毎日生きていく。

つらいことだって
後悔したことだって
笑ってしまうような、
そんな未来へ