お幸せに
あたしはあんたの一万倍幸せになる
って
海に叫びたい
帰宅してソファに倒れこみ
何もかもほっぽって
無の勢いで転職サイトに登録し
即寝落ちしたはずなのになぜ
最愛の推しに
壁ドンして見つめられてるのか?
美顔や出で立ちが素晴らしく尊すぎて心中で泣き拝み
眩しさでこのまま灰になるんじゃないだろうか
近距離すぎて息するのもしんどいが過ぎる
視界の下に4つのコマンドがうっすら浮かび上がって
乙女ゲーみたいなセリフを
上下左右で選べるような仕様になっている
ハピエンか友情エンドかバッドエンドか
結末が分岐するのだろう
推しの性格や行動傾向は熟知している
でも全てのルートをたどって
推しという存在をより立体的に理解したい
ただの激重感情オタクだったことを思い出した
そして朝、目が覚めてふつうに現実だった
大好きな推しを応援するために
働いてお金稼いでるのに
なんだってやばい会社なんかに
打ちのめされてるんだろう
オチのない話になってしまいそうだけど
友人に報告しようと起き上がる
カラオケ連れてかれて
純情な感情My Heart
延々と聞かされてる
パフェ頼もうかな
俺はあいつになれへんし
あいつは俺やない
ないもんねだりって自分でわかってる
認められたい気持ちが強いんやろな
けどへたっててもしゃあないやん
あのがんこ親父にどつかれるわ
気楽にいこ
あのさ、と呼び止められて振り返り
好きです付き合って下さい!!に
ド直球すぎて穴があきそうになった
恥ずかしさで脳みそ沸騰
居た堪れなくて
思わず走って逃げた
友達と思って意識したことがなかった
たぶん好きじゃないのに
顔が熱くてしんどい
でも、うわ、逃げてしまった
あっちはあっちで告ったこと後悔してないかな、と
余計なことを考える
あしたどんな顔で会えばいいんだ
てか家着いたら連絡して謝らないと
どうしよう無理
心臓がバクバクする
急すぎるって
青春