NoName

Open App
12/14/2025, 10:18:44 PM

おばあちゃんは104歳で死んだ。

大往生だったのでお葬式は
おばあちゃん家で集まるお祭りの夜みたいだった。

おばあちゃんはある意味すごい人だった。

年をとってからの入院は
ボケたり弱ったりするものだけど、
おばあちゃんは毎回元気になって帰ってきた。

病院から早く退院してくれと言われるくらい。

犬に吠えられておばあちゃんが転び訴えると言い出した。
相手は父の友人だった。

父は友人を一人失った。


自分に正直過ぎる人。

何だかんだ周りに人が集まる人。

そんなおばあちゃんに憧れる一方、
なりたくないなと思ったりもする。

おばあちゃんみたいに強くないので。

12/13/2025, 1:49:20 PM

小学生の頃、大晦日除夜の鐘をみんなでつきに行った。

夜遅くに友だちと会う高揚感。
そこに好きな子なんか居たりしたら、
それはもうおかしなテンションになっていて
思い出すと夜眠れなくなりそう。

そんな除夜の鐘が“うるさい”という苦情を受け
中止になっているらしい。

少数派にのまれる感覚。


今朝出勤する時、
電車の中でストロング缶を持った中年男性が居た。
ブツブツ何かを言いながら鼻くそをほじり、
車内を歩いている。

(あ、食べてる。つまみかな。)

ついに遠くから観察していた私の横に来てしまった。

ちょっと粘ってみたけど、やはり道を開けてしまった。


少数派は強い。

12/12/2025, 2:40:11 PM

「スノボやりてぇ〜」

そんな事言う程あなたはスノボは上手くないし、

コケ方が死ぬんじゃないかと心配になる程激しい。


体をちょっと斜めにしながら喋るな。



少しでも冬を感じると言い出す。


雪、降らないで。



12/11/2025, 1:52:33 PM

山積みの洗濯物を畳み終えて急いでベランダに出る。

どこかで見たポスターにドローンショーの告知。

やっぱり今日だった。
少し身を乗り出したら何とか見える。

暗闇から突如出現するピンク色の集合体。
また暗くなったと思ったらキャラクターが出現。

さらに身を乗り出して、手をぐっと伸ばして、
誰に見せるか分からないが動画も一応撮っておこう。


花火のドーンという音と地響きはないけど、
これはこれでなかなか良かった。

無料で素敵なショーを見せて頂いた。

そして、
私の動きを怪しいと思いながらも、通報せずに見守ってくれた202号室の方、
お陰でドローンショーが見れました。とても綺麗でしたよ。

ありがとうございました。

12/10/2025, 1:54:07 PM

小さい頃から、ふと思い出す感覚がある。

その感覚は急に現れる。
寝る前、車の中、ぼーっとしている時。

大きな球体みたいなものに掴まっている小さい私。
球体は相当大きい。
周りは水でぬるいくらいの温度。
耳がぼわーんとしていて、何故か心地良い。

この感覚を私は勝手に
母のお腹の中にいた時の記憶だと思い込んでいる。

胎内記憶があるなんて何か特別感、
秘めた力があるのではないかと思っていた。


40代になり、
もう秘めたままの力で終わりそうで震える。

Next