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7/15/2024, 2:56:46 PM

学生時代から片思いしていた友達。
隙を見せれば溢れそうな気持ちを抑えて、今まで接してきた。

でもなんだか、だんだんこの恋に希望が見えなくなってきて、

終わりにしようと思った。



たまには宅飲みでもしようと誘って、家に呼び出す。
ビールやらワインやらを机に並べて、至って普通の宅飲みを演出する。


そして、酔いが回りはじめたところで、男を押し倒した。

散々に嫌われて、この気持ちを終わらせようと思ってやったことだったのだが、
男が存外よさそうな顔をするもんだから、




気づいたら、





【終わりにしよう】

7/14/2024, 7:13:36 AM

アイツを追い越したい。
抜け目のないあの男を負かしてみたい。
あの頃は、強い劣等感がありました。


そんな感じで勝負をしかけて、
一緒に過ごしてみると、
意外な一面を見つけたりして、
あー周りはこういうの知らないんだろうなって、
優越感に浸っていました。


そうこうするうちに、
その男を好きになっていまして、
勢いのまま告白したら、
男は顔を真っ赤にして、大層愛らしい反応をしまして、
その日、
二人の間に、
大きな愛が生まれたのです。



【優越感、劣等感】

7/12/2024, 2:01:43 PM

これまでずっと、苦しかったもんな。
お前はこれで楽になれたんだよな、多分。



俺も精一杯抗ってみるよ、お前のとこに逝くまで。

一旦、お別れだな。
今までありがとう。またな。






葬式の日。すっかり白くなったその顔に、別れの言葉を告げる。
「だいすき」の四文字は、心の底に封じ込めて。

口に出すと、余計に寂しくなるから。





【これまでずっと】

7/11/2024, 1:23:40 PM

唐突に送られてきたメッセージ。

『だんだんお前のことが
 いまわしくなってきた
 すっかり変わってしまったお前に
 きみ悪さを感じるよ』




面白いヤツだなと思いつつ、『俺も愛してるよ』と返しておいた。




【1件のLINE】

7/10/2024, 1:16:47 PM

ふと目が覚める。
隣を見ると、「人生の相棒」が世界一綺麗な寝顔を晒していた。
久しぶりに見たな、と思いながら、お互いの額をくっつけ、また目をつぶった。







目が覚めた。
目の前には、「人生の相棒」



の骨が入った壷が、冷ややかな顔をしてこちらを見ていた。



そっと「おはよう」と声をかける。相変わらず返事はない。

この現実にもいい加減慣れたと思っていたのに。少しでも寂しさが紛れるように、こうして骨壺と一緒に寝ているのに、
堪らなく寂しくなって、
夢の続きを見るために、また目をつぶった。




【目が覚めると】

そろそろ明るい話が書きたいな

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