「忘れたくても忘れられない」
忘れたいのに忘れられない事と言えば、黒歴史。
若い頃は常識を知らなくて、今思えばとても恥ずかしい事や失礼な事をしてしまった……
友人の結婚式に膝上のミニスカートで出席したり、喪服もただの黒スーツで代用したり。
敬語も満足に使えないし、ビジネスマナーなんて全く駄目だった。
何が常識で何が非常識なのかも知らない、わからないまま、本当に酷かったと思う。
でも、自分でもホントにどうなん?って思ったのは、お客様からの電話を受けて、先方が名乗らなかったのでお名前を頂戴する時。
頭の中で「どなた様?」「お名前は何とおっしゃいますか?」「どちら様?」って、もうどう言えば良いの軽くパニックになって。
で、最終的に口から出た言葉が「何様ですか?」だったと言う、漫画のような、嘘のようなホントの話。
幸い先方も笑って許してくださって、怒らせずに済んだけど、敬語ってすぐに出てくるように使い慣れてないと駄目だな、と思った。
そんな、忘れたい過去。皆さんにもありませんか?
「やわらかな光」
君の寝顔が、窓から差し込むやわらかな光に照らされてる。
どこの親も皆そうだろうけど、自分でも親バカだって思うけど、世界で一番可愛いと思う。
ぷくぷくとしたほっぺた。
少し肉に埋もれてる鼻。
柔らかそうな唇。
睫毛は少し長いかな?
どこをとっても可愛い。
……と思っていたあの頃から十数年。
反抗期で。まぁ小憎たらしい事を言いまくる。
あの可愛い子はどこ行った?と思う。
そんな時、家族で出掛けたエレベーターの中で、赤ちゃん連れの親子と一緒になった。
親子がエレベーターを降りて、夫が言った一言。
「あの天使がいつか悪魔になるなんて、思いもしないんやろうな………」
君はほっぺを膨らませて怒ってたけど、その姿も可愛くて、思わず笑っちゃった。
大丈夫だよ。天使でも悪魔でも。
どんなに小憎たらしい事を言っても。
君がママの元を巣立っても。
ママはいつでも味方だよ。
君の幸せを、心から祈ってるよ。
世界で一番大好きだよ。
「鋭い眼差し」
獲物を狙うかの様な、常に鋭い眼差し。
……っ言うと聞こえがいいけど、ただ単に目つきが悪いだけだったりする。
目つきが悪くて、しかも人の目を見て話をしない。
無口でぶっきらぼうだし、笑顔も少ない。
だから、第一印象は最悪の事が多い。
周りの子に聞いても、「怖い」「近寄りがたい」「俺様っぽい」「モラハラしそう」。
ホントに、可哀想な位、印象が悪い。
でも、ホントはただ不器用なだけで、目つきが悪いのは視力が悪くてだし、目を見ないのは恥ずかしいだけだったりする。
私はそんな貴方の良い所をいっぱい知ってる。
バスでお年寄りに席を譲ろうとして、でも怖がられるかな?とか考えてなかなか声をかけられなくて。
でも、チラチラとそっちを見てたら、気づいたお年寄りの前に座っていた人が、睨まれてるかと思って慌てて席譲ったりとか。
結果オーライで良かったけど、貴方は微妙な表情で。
私は思わず心の中で爆笑してたけど……
その他にも色々あるから、見てて飽きないし、楽しい。
貴方が誤解されてるままなのは、悲しいけど。
でも、皆が貴方の良い所知ったら、きっと好きになるから怖いかな?
でも、やっぱりわかってほしい。
「私の好きな人はこんなに素敵な人だよ~!!」って、声を大にして言いたい。
「この人、すっごくいい人です!!」
「高く高く」
娘が赤ちゃんだった頃。
よく泣いて、よく笑う子で。
高い高いが大好きだった。
一般的には、子供を高く上げて「高い高い~」ってすると思うんだけど、家ではその後に床スレスレまで下げて、「低い低い~」ってして、アップダウンのある遊びだったし、娘もそれで大喜びだった。
そしたら、うちの子はそれが普通だと思ってて、何かのきっかけで友達と話してたらたらみんな??になってた、って言ってた。
逆に娘もそれが当たり前だったから、友達の反応に自分も??になってたらしい。
当たり前なんだけど、自宅でしてる事が割とその人の基準だったりする。
家は結構色んな面でオリジナルな事が多いから、何だか色々気をつけよう、と思った出来事でした。
「子供のように」
汚れを知らない子供のように、全てを信じられたら幸せだったのだろうか。
全てを受け入れられる器のある大人で、わかっていながら気づかないフリが出来たら、幸せだったのだろうか。
貴方の嘘を飲み込める程大人ではなく、
貴方の嘘を信じられる程子供でもなく。
貴方の嘘で別れられる程諦めも良くなく、
貴方の嘘を受け入れられる程冷静でもなく。
ただひたすら混乱して、悲しんで、泣いて、怒って。
この気持ちは何処へ行くのだろう。
私達の関係は何処に行き着くのだろう。
続けるにしろ、終わらせるにしろ。
どちらにしろ、涙を流さずにはいられないだろう。
それでも、このままでは居られないから。
だからせめて、結末は自分で決めたい。
貴方ではなく、私が、決めたい。