8/4/2024, 3:04:59 AM
「目が覚めるまでに」
深く暗く落ちたあと
一人の私が目を覚ます
今日を取りこぼさぬように
せっせと何かをかき集め
切り貼り切り貼り
繰り返す
それはやり残したこと
考えなくてはいけないこと
分からないけど手にしているもの
まぁこんなものだろうと漠然と
そんな余韻を転がしながら
今日は眩しくやってきて
そんな苦労も知らないで
私はまた目を覚まされる
7/18/2024, 2:39:45 PM
「私だけ」
私だけ
私だけ
私だけ
井戸の底
私だけ
私だけ
私だけと
7/10/2024, 3:28:30 PM
「目が覚めると」
目が覚めると
私は歳をとっていて
代わりに全てが終わっていて
そこに少しの満足感や
ささやかな幸せがあれば
また生きたいと思えるだろうか
そんなふうに絶望しながら
私は今日も目を閉じる
7/9/2024, 1:51:31 PM
「私の当たり前」
感じていること
考えること
口にすること
黙ること
傷つくこと
幸せなこと
全て笑顔で誤魔化して
「普通」と比べ
「普通」に擬態
全部なんとなくだけど
7/8/2024, 12:37:31 PM
「街の明かり」
ぼんやりと
透かすように
ピントをずらして
いつもの街に立ってみる
滲んだ明かりに誘われて
喧騒に浮くこの姿も
せめて一部になれる気がする