7/3/2024, 2:38:01 PM
「この道の先に」
ズボンの裾
いつの間にか乾いて
靴に逃げんこんだ
小さな石ころは捨てた
足跡を復唱しながら
登り坂を後ろ向きに歩く
どんな歩み方しても
果ては皆同じところ
7/2/2024, 2:01:34 PM
「日差し」
濡れた葉の
ひと粒ひと粒際立たす
光芒揺れる朝
6/30/2024, 4:10:28 PM
「赤い糸」
紡いで先染め
小指に巻き付け
夕陽のような足元を
たどたどしく解いては
誰とも知れぬ幻想を
ひとりひとりと
すり抜ける
6/29/2024, 4:34:28 PM
「入道雲」
陽を吸い込んで吐く息が
上へ上へと登る夏
6/28/2024, 3:10:24 AM
「ここではないどこか」
手を伸ばしても
纏わりつくだけの
色の褪せたような向こう側
たぶんここが偽物で
あちらが本物