チド

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12/26/2024, 11:34:34 PM

変わらないものはない

見ている。ゆらりと白煙が漂う。鼻から『ゆぅるぅ』と肺へと入れる。しばし呼吸を止め、粒子を細胞に行き渡らせる。十分に満喫し、口と鼻の両方から、『ふぅしゅぅ』と吐いてゆく。煙はドス黒く変化していた。これから行く健康診断の結果は良好な物になるだろう。

12/25/2024, 11:41:32 PM

クリスマスの過ごしかた

眼が覚めた。時計を見た。6時半。障子からは、朝の陽がやんわりと漏れ出ている。光の粒子がキラキラしていて、軽い温度を感じさせる。身体を起こしてkitchenへ向かう。ラジカセの電源を入れ、ジャニスをかける。ビートが効いており、しゃがれた声が心地よい。コーヒーを淹れる。なんの拘りもないのでインスタント。胃の中に招き入れてから茹で卵を丸ごと口に収める。数口に分ける場合、黄身がこぼれるのでそれを回避する。本をパラパラ読みながら今日一日のプランを頭に巡らせる。はたと思った。クリスマスじゃん。

12/24/2024, 10:50:59 AM

イブの夜 

寂しさがつのると、メロディを作る。作った旋律を紐状にして、新体操のリボンみたいにクルクルする。クルクルしたのを投げ上げてキャッチ。キャッチしたのを色付けする。色付けしたのを液体にして、渦をつくる。渦の中に吸い込まれてその先は君の体内。

12/23/2024, 11:11:14 AM

プレゼント


青い音色のトランペットと、形のない画集。Gmのハチミツと、甘い弧を描く針と糸。切り取られた幸福と、硬い輪郭の旋律。味覚の曖昧なゆにこーんと視力を回復した聖者。ひびの入ったクラシックのレコードとキリンと飼い猫を同列に見なす老夫婦。美意識から自由になるマイルスと記憶を羅列するパーカー。限定を拒否する天体と‥‥‥フレーズをドライフラワーに色付けして、冴えたキミの寝顔に散りばめたい。
                      

12/23/2024, 12:49:01 AM

黄色い粒子がほのかに舞い散る。空間が眩く満たされてゆく。サラサラ指の間に触れる甘やかさ。軽やかに身が蕩ける感覚。重力は希薄さを増してゆく。霧散する大気になったようであった。意識の広がりは心地良かった。柚子のそれとの混ざり合いは実に楽しく、その時間を乱したくはなかった。

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