Seaside cafe with cloudy sky

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12/16/2024, 1:33:47 PM

✦一年前のコピペしますっ✦(@^^)/~~~✦

【風邪】

atishoo!
ジェイムズは今日、十回目のくしゃみをした。
不味いな、どうやら風邪をひいてしまったようだ……洟をかむと気怠い仕草で洗面所へ向かい、薬箱から解熱剤を取り出して服用した。
もうすぐ交代の時間、それまでに少しは快復してくれるといいが。そう念じながら身支度をする。
三十分後、現場へ到着すると、同僚で見張り役をしていたトムがさりげなく物陰から近づいてジェイムズにすばやく耳打ちした。
「ついに動き出した。俺は一度本部へ帰り、応援を連れてすぐ戻ってくる。それまで頼むぞ」
「――分かった」
それだけの遣り取りを交わすと彼らは目を合わすことなく別れ、ジェイムズはトムがいた見張り場に潜んでターゲットのいる部屋を監視した。
任務に集中しているせいか、風邪のために重かった頭も身体もシャキッとし、体調不良だったことを全く忘れて張り込みを続ける。
すると。
電話で話していたターゲットが突然慌て出し、ほとんど着のみ着のままの身繕いで部屋から逃げ出そうとしていた。
ヤバい、バレてしまったか!
トムの応援はまだ来ない。危険だが、こうなっては俺一人でヤツを尾行せねば。外へ出たターゲットを確認すると、ジェイムズも見張り場をあとにしてターゲットを追った。
注意深く気配を消して、見失うことなくついていく。尾行は順調だった。人気のない裏通りに入り、空き家のような家の前で立ちどまると、ターゲットは急に辺りを見回して警戒しながらドアノブに手をかけ、中に入ろうとした、その時だった。
――atishoo!
ジェイムズは今日、十一回目のくしゃみをした。
人気のない裏通りの物陰から、微かに響いたくしゃみの音。
今まさに新しい隠れ家へと逃げてきた悪党で、その音を怪しく思わない間抜けはいないだろう……
激痛にうづく血まみれの腕と足を持て余しながら、倒れた地面の上で自分の犯したヘマを呪い、再び逃げて行ったターゲットの去って行った方向を、ジェイムズは気を失うまで眺めていた。

✦coming soon !✦

12/15/2024, 1:30:44 PM

✦祝✦一周年✦
この日のこのお題から書きはじめました(*^_^*)
とりあえず✦おんなじお題なので一年前に投稿したものをコピペしますっ✦(@^^)/~~~✦

【雪を待つ】

「そんな、まるで雪を待つようなことですよ。もっと着実に進めていきましょう、教授」
そう言って私の若い助手はラボから陽気に出て行った。
「……現実離れしたことを言ったつもりはなかったんだが」
独り残された私は、誰に告げる気でもなく無意識に独り言ちた。
雪を待つ、とは、二十年ほど前から広まったフレーズだ。夢物語、ありえない奇跡、というような意味合いで使われる。そう、もうかれこれ全地球では、二十年以上も雪が降らなくなってしまったからだ。
「仕方ない……もう少し煮詰めるか」
まだ助手は三十歳手前のはず。そんな彼の意見をいれて、再考してみるのも無駄ではないだろう。
幼い頃、現実に眺めた雪景色の記憶をぼんやり蘇らせながら、今年で五十歳ちょうどになる私は、研究課題のデータに没頭していった。

✦coming soon !✦

12/14/2024, 10:07:19 AM

【イルミネーション】

coming soon !

12/13/2024, 12:00:43 PM

【愛を注いで】

coming soon !

12/12/2024, 2:08:03 PM

【心と心】

coming soon !

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